[ポスターY-14-1] コロナ禍における看護学生の健康とライフスタイルに関する研究
Keywords:看護系大学生、健康度・生活習慣検診断検査、コロナ禍、ライフスタイル、睡眠
【目的】大学生の生活習慣については問題が多く報告されており、更に2020 年からの新型コロナウイルスの影響でストレスが非常に高い生活が続いている。このため本研究では看護基礎教育におけるコロナ禍の健康教育指導の在り方を検討する資料を作成することを目的とし調査を行った。【方法】A 市の看護系大学学部生1 ~ 4 年生408 名を対象にライフスタイル等に関する質問紙と「健康度・生活習慣診断検査(DIHAL.2)」による自記式質問紙調査を実施した。調査にあたり当該大学研究倫理委員会の承認を得、事前に調査趣旨とプライバシー保護・成績とは関連性がないことについて説明を加え同意の得られた者のみを対象者とし、2022 年12 月4 ~ 5 週目に調査を行った。2 つの調査に回答した47 名を分析対象とし、記述統計量の算出を行い、DIHAL.2 は4 尺度各得点と4 尺度集計得点を基にパターン分類する分析方法を用いた。【結果】ライフスタイル等:平均年齢は21.3 歳、1人暮らしは11 名、定期的に病院へ通院している者は8 名、深刻な悩みがある者は4 名であった。ここ1 週間の平均睡眠時間は5.8 時間(最短4 時間、最長8 時間)。健康度・生活習慣診断検査:DIHAL.2 尺度は、1. 健康度、2. 運動、3. 食事、4. 休養の4 尺度47 項目で構成されており、1. 健康度得点と2.3.4を加点した生活習慣得点を基に、健康度・生活習慣パターンは4 分類されている。健康度平均得点は41.4 点で「かなり低い」が4 名(8.5%)、「やや低い」が9 名(19.1%)、「もう少し」が18 名(38.3%)、「やや優れている」が13 名(27.7%)、「非常に優れている」が3 名(6.4%)であり、生活習慣平均得点は108.8 点で「かなり低い」が6 名(12.8%)、「やや低い」が18 名(38.3%)、「もう少し」が16 名(34.0%)、「やや優れている」が5 名(10.6%)「非常に優れている」が2 名(4.3%)であった。健康度・生活習慣パターンの判定では、「充実型」が14 名(29.8%)、「生活習慣要注意型」が15 名(31.9%)、「健康度要注意型」が3 名(6.4%)、「要注意型」が15 名(31.9%)であった。【考察】健康度平均得点と生活習慣平均得点は、一般大学生と比較してやや高い結果であったが、平均睡眠時間は6 時間以下となり、睡眠指導について課題が残された。