第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 横浜

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ポスター

ポスター24群 住み慣れた地域に戻ることへの支援②

Wed. Nov 8, 2023 3:45 PM - 4:45 PM ポスター会場 (G1-G4)

座長:室岡 真樹

[ポスターY-24-4] 在宅療養支援推進のための外来スクリーニングシート作成についての実践報告

土井 尚美, 森 久美, 瀧田 千草, 稲葉 亜衣, 石井 彰子, 増田 友香, 間部 幸, 加藤 清美, 濱口 真知子 (順天堂大学医学部附属静岡病院)

Keywords:外来看護、スクリーニング、在宅療養支援

【目的】急性期病院の外来における在宅療養支援の推進に向け、実用可能な外来スクリーニングシートと運用の作成をする。【方法】1.2021 年度作成した簡易アセスメント、外来支援スクリーニングシートの活用を推進。2.外来支援・地域連携を推進する意味を院内の認定看護管理者が講義した動画を外来スタッフ全員が視聴し学習。3.11 月7 日~ 11 月11 日の5 日間80 歳以上全員を対象に外来支援スクリーニングシートを使用し実施数と項目内容、実施できなかった理由について調査。4.調査結果より簡易アセスメントと外来支援スクリーニングシートをA4 1 枚に収め項目内容を変更。5.1 月10 日~ 1 月23 日の11 日間簡易アセスメントでチェックがついた患者を対象にスクリーニングを実施し事後に意見を集約。6.外来スクリーニング運用の調整。倫理的配慮:外来看護師57 名にスクリーニングシート取り組み過程を学会発表する承諾を得た。【結果】11 月調査で、80 歳以上2014名中、スクリーニング実施は1203 名60%であった。実施できなかった理由は他患者対応、待ち時間が長く断られたなどがあった。対象を80 歳以上にすると、80 歳以下で支援の必要な患者がスクリーニングから漏れることがあった。また項目が多く時間がかかる、聴取したいことを書く欄がないなどの意見から項目内容を修正した。1 月調査で、外来スクリーニングシート実施89 名。複数外来受診時のスクリーニング実施の有無が不明という意見から、「兼科伝票」に「外来スクリーニングシート」のチェック欄を追加し運用の変更をした。【考察】外来スクリーニングシート開始時は、現場スタッフは「やらされ感」が強く繁忙になるという意見もあった。講義の視聴により外来看護師全員が社会情勢、外来支援の必要性を知ることで、今求められる外来看護師の役割について理解し、皆が同じ方向を向き活動に取り組むことができたと考える。業務が煩雑で患者と接する時間が取りにくい中で、支援の必要な患者をスクリーニングし選別するのは容易ではない。現場スタッフの声を聞きながら、支援の必要な患者を漏れなく選別できる項目内容と、簡便にチェックできるようにスクリーニングシートの精度を上げることができた。そのため外来で多くの患者対応をしながら、支援の必要な患者選別のためのスクリーニングシートが実用可能となった。