第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 横浜

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ポスター

ポスター32群 周術期の看護

Thu. Nov 9, 2023 2:30 PM - 3:30 PM ポスター会場 (G1-G4)

座長:中野 あけみ

[ポスターY-32-1] 周手術期におけるせん妄アセスメントシート活用に関する看護師の認識と活用上の課題

吉田 駿介, 伊東 美穂 (長門記念病院)

Keywords:せん妄アセスメントシート、認識、せん妄ハイリスク患者、計画立案

【目的】せん妄アセスメントシートの活用上の課題を明らかにする。【方法】1. 研究対象:A 病棟看護師・准看護師29 名2. 研究期間:令和4 年7 月~令和4 年10 月 3. 内容:無記名式自記式質問紙にて調査。倫理的配慮:院内看護研究倫理審査会で了承を得た。研究対象者の匿名性守秘と不利益は生じない事を説明、質問紙調査の結果を用いて同意を得た。【結果】アセスメントシート認知、はい27 名いいえ2 名。アセスメントシート活用し計画立案までできている、はい22 名いいえ7 名。活用上の困難、不明点はあるかはい14 名、いいえ14 名、無記名1 名。活用できてない理由について、形式が途中で変更し記入法が曖昧。シートの見直し時期が浸透してない。シート活用せず、自己知識や感覚でせん妄状態を判断している。多忙でそこまでたどり着かない。1 年目で計画立案まで実施していない。ハイリスク患者に対するせん妄対策が術後1 日目は困難で流れ作業的に計画立案している。部屋持ちしておらず、せん妄アセスメントシート自体を認識していない。上記理由がアンケートで明らかになった。【考察】研究開始時 アセスメントシートの記入は入院時、術後となっていたが、入院時のみへ変更となった事、A 病棟ではフリー業務に携わる看護師 がおり、活用方法が周知できていなかった。アセスメントシートを認知しているが、計画立案の必要性を周知出来ていない事もあ った。活用することで計画立案に対する明確な指標が出来たが、今回の研究期間では結果につなげる事が出来なかった。アセスメントシートを活用する事でせん妄症状の出現に対する介入の1 つの指標となるため 、早期介入による転倒転落予防、ルート類の自己抜去予防に繋がると考える。今後、アセスメントシートを有効活用する為病棟内にアンケート結果の掲示、活用方法の伝達講習を行なっていきたい。