第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 横浜

講演情報

ポスター

ポスター41群 安全・安楽への支援②

2023年11月9日(木) 09:00 〜 10:00 ポスター会場 (G1-G4)

座長:榑松 久美子

[ポスターY-41-3] アクションリサーチによる病棟看護師の心不全指導についての看護実践

曽谷 真帆, 片岡 彩, 古屋 絢香 (碧南市民病院)

キーワード:アクションリサーチ、心不全、心不全指導

【目的】心不全指導の方略を探り、A 病院B 病棟での課題を明確にし解決策の実践・評価すること。【方法】指導の問題点を明確にし可能な解決策を探るためアクションリサーチを選択した。内容は同意を得てIC レコーダーに録音し表にまとめた。発言内容の変化をとらえ、気づきと次回の課題を抽出し可能な解決策を探った。本研究参加者には参加は自由意志で拒否による不利益はないこと、及び、個人情報の保護について文章と口頭で説明を行い、書面で同意を得た。また倫理審査委員会の承認を得て実施した。【結果】2022 年3 月~6 月に計5 回ディスカッションを実施。1 回目は指導方法と内容の共有ができておらず自己流で指導を行っていたため不安に思うことが多くあったことが分かった。方法統一のためスタッフへ周知したことで2 回目はスタッフの意識変化が見られた。3 ~ 5 回目では情報収集の方法と患者へのアプローチの仕方について話し合い具体的な指導方法を共有した。看護師だけでは情報収集に限界があり、多角的視点で問題を捉えるために他職種で連携し指導を行うことで効果的な指導を考えることができた。ディスカッションをすることにより実践での問題の一つとして病棟看護師間で共通認識を持つ場となった。【考察】指導方法の確認や他者の指導方法を知り、課題に対しての解決策をメンバーで考えることにより、効果的な心不全指導の実践に繋がったと考えられる。心境の変化では、知らなかった・難しいと感じていた病棟看護師が他者の心不全指導の入るタイミングや考え方を知ることにより、心不全指導に対する意識が強くなるといった傾向がみられた。充実した心不全指導へ繋げるためにも病棟で行った心不全指導を共有し、具体的な指導方法を知識として獲得してく必要があると考えられる。職種ごとに専門的なアプローチを行うためにも他職種連携は重要である。他職種連携を行うためにも情報を交換・発信していく必要があると考えられる。ディスカッションを行うことにより、他者の指導方法について知る機会となり自身の行ってきた指導について振り返る時間となることが期待できる。本研究でも自分たちのディスカッションを通して病棟・自己の課題として認識することで指導への関心が高まり、充実した心不全指導になると考える。