2024年10月30日(水) 14:50 〜 15:50 講演会場Ⅰ (パシフィコ横浜 会議センター1F メインホール)

座長：山城 隆 （公益社団法人日本矯正歯科学会 診療ガイドライン策定委員会 委員長、大阪大学大学院歯学研究科顎顔面口腔矯正学講座 教授）

近年の矯正歯科臨床における基礎医学の進歩は目覚ましいものがあります。特に、分子生物学、発生生物学、臨床遺伝学の発展により、口唇口蓋裂などの先天性疾患の原因や発症機序が飛躍的に解明されています。ヒトの遺伝子を網羅的に解析するシーケンス技術と、それを分析する情報科学の進歩、さらにゲノム編集を用いた遺伝子改変動物や細胞技術の進展が、医学の発展を強力に後押ししています。これにより、これまで蓄積されてきた様々な情報が統合され、疾患の理解が深まるとともに、新たな分子診断や発症予防の開発が期待されています。本講演では、矯正歯科医でありながら、口腔顎顔面領域の分子発生生物学をリードしてきたDavid Rice先生に、これまでの研究の進展と現在の成果、そして今後の展望についてお話しいただきます。
（公益社団法人日本矯正歯科学会 診療ガイドライン策定委員会　委員長・大阪大学大学院歯学研究科顎顔面口腔矯正学講座　教授　山城　隆）