感覚フィードバックリハビリテーション装置の展示　　　　　　　　　　　　　　　　　　脳卒中片麻痺患者のリハビリテーションでは、感覚が鈍磨した指の付け根に、触った時に感じることができていた、ゆびの微細な振動を検知できるセンサを装着し、検知した振動を感覚が残っている「こめかみ」の部位にゆびで触った時に感じる同様の振動をリアルタイムでフィードバックする様に設計されている。指先がものに触れると生じる皮膚の振動を検知して、その情報を「こめかみ」に装着された振動子を用いて「振動」を代償的に伝達することにより、脳への情報のフィードバックが行われ、脳内に新たな情報伝達経路が作られる。
　指先の感覚が鈍っていても別の経路から代償的に指先の触感覚を得ることができれば、触ったタイミングなどを脳内で知覚できるので、モノを触るときのゆび先の力の入れ加減が分かるようになり、モノをつかむ動作が改善される。さらにゆびの動作が良くなることで、お箸などが持てるようになるなど、日常生活に支障のない範囲に復活することが可能となる。
　把持力評価センサーの展示も行います。