第56回日本作業療法学会

Presentation information

国際企画プログラム

[A-14] 国際企画プログラム

Occupational Therapy in Australia: Current status and issues

Fri. Sep 16, 2022 2:40 PM - 4:10 PM 第2会場 (Annex1)

座長:池田 望(札幌医科大学保健医療学部作業療法学科)

[F-11]  軽度認知障害のある高齢者の作業参加と環境要因,抑うつ,健康関連QOLの相互関係,ReoGo-Jを用いた中等度以上の上肢麻酔患者の機能的予後に関連する因子の検討,ReoGo-Jを用いた中等度以上の上肢麻酔患者の機能的予後に関連する因子の検討,男性高齢者の社会活動への参加を促す集団プログラムの開発;混合研究法,作業療法士の抱える職業上のストレス要因

講師:Carol McKinstry

 国際部主催の本企画は、第16回世界作業療法士連盟大会の日本開催決定をきっかけとして、2008年から実施されており、日本の作業療法士が世界の作業療法の状況を俯瞰して捉えられるようになることが狙いの一つである。
 今回は、これまでのJAOT会員対象のアンケート調査において、会員からの多くのリクエストがあるオーストラリアより講師を招聘する。オーストラリアは日本に一番近い英語圏の先進国であり、教育水準の高さ、治安のよさ、医療レベルの高さもあり、日本との交流が盛んである1)。海外留学や旅行で日本人には最も人気な国の一つでありながら、作業療法の現状に関する情報は思いの外少ない。 
オーストラリアはWFOTの初代加盟国2)であり、OT数が急増する国の一つである2)。国土面積は日本の約20倍、人口は約5分の1であり、州毎に医療保障の体制が異なる。高齢化社会に備えた独自の医療保障制度3)やケアシステム4)を持ち、国民1人当たりの医療費と国民所得、高齢者比率から見て、日本の実状に最も近いとされている4)。オーストラリアの作業療法全体の概要、COVID-19パンデミックによる作業療法に対する需要の変化など、作業療法に関する最新のトピックが聞ける企画となっている。今後の日本の作業療法の発展に大きな示唆を与えてくれることと思われる。
 1) 関西大学国際部: 留学人気国ランキング. https://www.kansai-u.ac.jp/Kokusai/globalnavi/destination/ (参照 2021-11-11)
 2) 佐藤善久: 日本と世界の作業療法の動向. http://iryoufukushi.com/images/pdf/ot_program/ot07.pdf (参照 2021-11-11)
 3) 八木原大:オーストラリアの福祉制度-医療保障制度を中心に-. 第一工業大学 (29): 155-170, 2017.
 4) 對馬均:豪州の高齢者ケアシステムとその実践に学ぶ. 第37回日本理学療法士協会全国研修会29(3):40, 2002.