[F-9] シンポジウム2 生活に寄り添う災害作業療法
地震や津波、台風や洪水などの自然災害が毎年のように日本各地で発生している。これら自然災害とは別に、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)も災害の一種と考えると、災害はいつか起こる特別なものではない。このような災害下において、作業とその環境は大きく変化し、被災した人々の日々の生活には大きな困難が生じる。環境への働きかけも含め、作業に焦点を当てた援助を行う専門職として、被災地とそこで生活する人々の生活に寄り添う作業療法はどのようなものなのだろうか。本シンポジウムでは、当事者の一人として東日本大震災を経験した立場、作業療法士として災害で被災した人々を支援を経験した立場、ボランティアセンターのコーディネーターとして支援する人をマネジメントする立場、これら3つの異なる立場からの話題提供を通して、地域で生活する人々の生活に寄り添う災害作業療法の在り方や実践に向けて今後必要なことは何かディスカッションする予定である。