第56回日本作業療法学会

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企画セミナー

[C-6] 企画セミナー6 ICTリハビリテーション研究会

Fri. Sep 16, 2022 5:00 PM - 6:00 PM 第8会場 (RoomE)

司会(コーディネーター):上原 亮介(一般社団法人 ICTリハビリテーション研究会)

[G-17] 企画セミナー6:デジタルファブリケーションで拓く新たな作業療法の可能性Ⅲ ー自助具を3Dプリンタで製作する際のガイドラインについてー

講師:林 園子1,濱中 直樹2 (1.一般社団法人 ICTリハビリテーション研究会, 2.ファブラボ品川)

前回の企画セミナーでは自助具の課題と福祉用具の導入プロセスに着目し、シンポジウム形式での意見交換を行った。
デジタルファブリケーション(以下DFと略す)は,インターネット接続環境を前提とした3Dプリンタなどのデジタル工作機械を使った「ものづくり」である。近年それは価格やソフトウェアの使い勝手において,かなり身近なものになってきている。
そして昨今、作業療法場面においてもDFの利活用は少しずつ拡がりを見せている。
しかし、卒前および卒後の作業療法教育の中ではDFの利活用に関して学習・経験する機会は希少であり、利活用する者が自己流でそして手探りで取り組んでいるのが現状だと考えられる。そのため、そこにはプロダクトを使用する者の心身への悪影響を例とした様々なリスクが潜んでいるのではないだろうか。
当研究会は、リハビリテーションへのICTの適切活用を促進すること、そしてクライアントの主体的ICT活用という観点を持ち新たなICT機器の活用方法を具体的に提案し、実現していくことを目指している。
誰もがより安全に、より有用にDFを利活用した自助や支援ができるようガイドラインの必要性を感じ、その中でも特に汎用されている3Dプリンタを利活用した生活支援用具の作製に係るガイドラインの作成に現在着手している。
本セミナーでは、ガイドライン作成に至った経緯やDFを利活用した生活支援用具の作製について作製者が持っておくべき態度や考え方をお示しするとともに、参加者の方々と意見交換ができるセッションにしていきたい。