[G-20] 企画セミナー9:就労支援専門職としての成長と課題を考える-作業療法士はどのような価値を高めるべきか-
近年、就労支援の制度に関して、作業療法士は最も注目を浴びた専門職と言って過言ではない。障害福祉サービス就労移行支援、就労継続支援事業における福祉専門職配置加算への職名記載や労働施策である精神・発達障害者雇用トータルサポーターへの職名記載など、障害者就労支援施策において就労支援専門職として作業療法士への期待は高まっている。
一方、就労支援に従事する作業療法士の数は日本作業療法士協会員の0.6%程度(2019年会員統計より)であり、期待に応えられていない現状である。私たち作業療法士と、人の生業を成すとても身近な生活行為である「働く・労働」という作業との距離は、離れたものになってしまっている。
就労支援は就労準備から定着まで医療・福祉・雇用と分野を横断的に支援が行われることが特徴である。連携による加算が設けられたり、国の検討会では福祉と雇用における横断的なスキルを兼ね備えた人材育成が議論されているなど、分野を跨いだ知識・技術の取得が求められている。しかし、そのような人材は不足しており、どのようにして育成・確保していくかが課題となっている。
そのような背景の中で、多様な領域に知識・人材配置を行なっている作業療法士は課題に応える人材になりうるのではないかと考えている。しかし、現場の作業療法士自身からは「就労支援における専門性がわからない」「どうやってスキルアップすれば良いかわからない」「医療の立場から何ができるのか」といった戸惑いや迷いの声が聞こえてきたり、養成教育への導入など課題が山積している。作業療法士としての専門性と就労支援従事者としての専門性という双方の向上をイメージする中で、それぞれの専門性とは何かを分析し、明示していく必要があると考える。
今回は、国の作業部会の委員である若尾勝己氏を講師にお招きし、就労支援に求められる人材育成の方針について講義を受けた上で、就労移行支援事業所管理者、養成校教員における実践を交えて、就労支援における作業療法士に求められる価値について考えていきたい。私たち作業療法士が、社会ニーズに対してどうやって応えていくか。作業療法×就労支援において、何を伸ばし、何を強化すべきか。日々悩む作業療法士のヒントになる時間としたい。就労支援において、学術的な視点やエビデンスベースという概念が求めらている時代背景において、学術学会という場所から、議論のスタートを切れればと思う。
一方、就労支援に従事する作業療法士の数は日本作業療法士協会員の0.6%程度(2019年会員統計より)であり、期待に応えられていない現状である。私たち作業療法士と、人の生業を成すとても身近な生活行為である「働く・労働」という作業との距離は、離れたものになってしまっている。
就労支援は就労準備から定着まで医療・福祉・雇用と分野を横断的に支援が行われることが特徴である。連携による加算が設けられたり、国の検討会では福祉と雇用における横断的なスキルを兼ね備えた人材育成が議論されているなど、分野を跨いだ知識・技術の取得が求められている。しかし、そのような人材は不足しており、どのようにして育成・確保していくかが課題となっている。
そのような背景の中で、多様な領域に知識・人材配置を行なっている作業療法士は課題に応える人材になりうるのではないかと考えている。しかし、現場の作業療法士自身からは「就労支援における専門性がわからない」「どうやってスキルアップすれば良いかわからない」「医療の立場から何ができるのか」といった戸惑いや迷いの声が聞こえてきたり、養成教育への導入など課題が山積している。作業療法士としての専門性と就労支援従事者としての専門性という双方の向上をイメージする中で、それぞれの専門性とは何かを分析し、明示していく必要があると考える。
今回は、国の作業部会の委員である若尾勝己氏を講師にお招きし、就労支援に求められる人材育成の方針について講義を受けた上で、就労移行支援事業所管理者、養成校教員における実践を交えて、就労支援における作業療法士に求められる価値について考えていきたい。私たち作業療法士が、社会ニーズに対してどうやって応えていくか。作業療法×就労支援において、何を伸ばし、何を強化すべきか。日々悩む作業療法士のヒントになる時間としたい。就労支援において、学術的な視点やエビデンスベースという概念が求めらている時代背景において、学術学会という場所から、議論のスタートを切れればと思う。