第56回日本作業療法学会

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企画セミナー

[C-15] 企画セミナー15 Occupational Therapy in Oncology - Researchers Network

Sun. Sep 18, 2022 10:50 AM - 11:50 AM 第3会場 (Annex2)

司会(コーディネーター):小泉 浩平(埼玉県立大学保健医療福祉学部作業療法学科)

[G-26] Examination of the effect of electrical stimulation therapy on upper limb function in patients with acute stroke

講師:栁井 亮人1, 壱岐尾優太2 (1.群馬県立がんセンター,2.日本赤十字社長崎原爆病院)

 がん患者に対するリハビリテーションは,各国のガイドラインにおいて強く推奨され,がん患者の心身ならびに生活の支援に重要な役割を担う.本邦では,2013年にがんのリハビリテーション診療ガイドラインが策定され,その後,がん患者からの幅広いニーズに応える実践編として,がんリハビリテーションのためのプラクティカルガイド書が発刊された.
日常臨床において作業療法士が,根拠に基づく実践を進めやすい土壌ができつつある.一方,がん患者が求める支援は,がん種,治療,病期別など多岐に渡り,エビデンスの解釈と臨床応用が難しいという課題がある.がんの作業療法領域の発展のためには,臨床研究を推進し専門技能を高めるトレーニングによる好循環が,がん患者ならびに作業療法領域へ資する戦略と考える.今回は,好循環の創出に向けたエビデンスの解釈と臨床応用の実践方法について紹介させていただく.
 本セミナーでは,がん作業療法領域の最前線で臨床研究に取り組まれている群馬県立がんセンターの栁井亮人先生と長崎原爆病院の壱岐尾優太先生にご登壇していただく.柳井先生には「急性期緩和ケア病棟における終末期がん患者の全身状態と自己効力感の変化」,壱岐尾先生には,「化学療法による末梢神経障害を呈した患者に対する作業療法介入の有用性」と題して,エビデンスの解釈と臨床応用への方法についてご講義していただく.その後,会場の参加者からの意見や質問を交えながら活発な討議を行いたい.本セミナーが,がん作業療法領域における臨床研究の足掛かりと,この分野のさらなる発展に寄与することを期待している.