[OQ-2-1] 口述発表:管理運営 2新型コロナウイルスの影響による作業療法課内の組織変更について
【はじめに】2020年より新型コロナウイルスの影響が当院作業療法課(以下OT課)の人員配置や考課組織およびOT課内のチーム編成に大きな影響があった.今回当院OT課の組織変更とそれに伴う病棟専任制へ移行した.その経緯と現状の課題について報告する.
【経緯】当院OT課は2021年度12名の作業療法士が配属している(内役職者4名).組織変更前は外科チーム,内科チーム,がんリハチーム,整形チームで編成していた.各々のチームで部門のBSCに沿ったチーム内での年会活動計画を立案し,半年ごとの経過報告会を課内で実施していた.各チームの活動内容に多少差はあるものの,急性期リハを担うOT課として,早期のADL(食事・排泄)自立への介入,認知症をもった患者への介入を重点項目として取り組みを行ってきた.スタッフは特定の病棟だけを介入するのではなく,複数の病棟の患者を担当した.2021年1月当院でも新型コロナウイルスによる職員および患者でのクラスターが発生し,部内でも様々な業務変更があった.その中でOT課内のチーム編成を行い,各スタッフの病棟専属制に組織を変更した.
【結果】各チームで編成したOTスタッフを感染管理のために各病棟専属制に変更した.OTの対象患者を考慮し,配属した病棟は4病棟とした.その他の病棟はPT,STの対応となった.各チームで活動していた計画実行を2021年3月で終了させた.その後,2021年7月に各病棟専属OTスタッフで年間計画を作成し,各病棟単位でのチーム活動へ変更した.同時に各役職者における考課組織図も変更し,1次考課者も一部変更した.変更したことによって,病棟専属制でのメリットとしOT間や他職種との情報共有は図りやすくなった.チームの年間計画では,病棟内のADL(特に食事,排泄)や認知症への対応を継続的に重点項目として活動の中に組み込まれていた.また,退院支援に対しても,感染対策が厳しく継続される中,動画を用いた指導も計画に挙げられていた.一方で病棟間を超えた患者を担当することがなくなったので,担当する疾病が固定されてしまうことやスタッフの急な休みの対応や土日祝日のOT対象の患者への対応が不十分な点が課題として挙げられた.
【おわりに】新型コロナウイルスへの対応で病院内でも大きな変化が起こった.その中でOT課内での組織変更やチーム構成の変更を余儀なくされた.業務を維持するために変更した病棟専属制であったがそのことでチーム内の情報共有は深まるなどメリットもあった.今後は人員配置やOTスタッフが配属していない病棟への対応を検討していきたいと考えられた.
【経緯】当院OT課は2021年度12名の作業療法士が配属している(内役職者4名).組織変更前は外科チーム,内科チーム,がんリハチーム,整形チームで編成していた.各々のチームで部門のBSCに沿ったチーム内での年会活動計画を立案し,半年ごとの経過報告会を課内で実施していた.各チームの活動内容に多少差はあるものの,急性期リハを担うOT課として,早期のADL(食事・排泄)自立への介入,認知症をもった患者への介入を重点項目として取り組みを行ってきた.スタッフは特定の病棟だけを介入するのではなく,複数の病棟の患者を担当した.2021年1月当院でも新型コロナウイルスによる職員および患者でのクラスターが発生し,部内でも様々な業務変更があった.その中でOT課内のチーム編成を行い,各スタッフの病棟専属制に組織を変更した.
【結果】各チームで編成したOTスタッフを感染管理のために各病棟専属制に変更した.OTの対象患者を考慮し,配属した病棟は4病棟とした.その他の病棟はPT,STの対応となった.各チームで活動していた計画実行を2021年3月で終了させた.その後,2021年7月に各病棟専属OTスタッフで年間計画を作成し,各病棟単位でのチーム活動へ変更した.同時に各役職者における考課組織図も変更し,1次考課者も一部変更した.変更したことによって,病棟専属制でのメリットとしOT間や他職種との情報共有は図りやすくなった.チームの年間計画では,病棟内のADL(特に食事,排泄)や認知症への対応を継続的に重点項目として活動の中に組み込まれていた.また,退院支援に対しても,感染対策が厳しく継続される中,動画を用いた指導も計画に挙げられていた.一方で病棟間を超えた患者を担当することがなくなったので,担当する疾病が固定されてしまうことやスタッフの急な休みの対応や土日祝日のOT対象の患者への対応が不十分な点が課題として挙げられた.
【おわりに】新型コロナウイルスへの対応で病院内でも大きな変化が起こった.その中でOT課内での組織変更やチーム構成の変更を余儀なくされた.業務を維持するために変更した病棟専属制であったがそのことでチーム内の情報共有は深まるなどメリットもあった.今後は人員配置やOTスタッフが配属していない病棟への対応を検討していきたいと考えられた.