[S-16-1] みんなでじっくり考えよう! 高次脳機能障害事例の解釈とアプローチ検討
本研究会は、1990年(平成2年)に鎌倉矩子先生を初代代表として発足いたしました。当時さまざまな高次脳機能障害に関する学会や研究会がある中、本研究会は、私たちが出会った一例一例を大事にじっくり検討してきました。みんなの経験と知恵を寄せどのように最適な作業療法を展開したらよいかを考え、また実践するということを繰り返し30数年が経ちました。その間、高次脳機能障害に関しては、裏付けとなる学問体系の発展による医学的な対応に加え、厚生労働省による高次脳機能障害支援モデル事業を経て各自治体における高次脳機能障害支援普及事業としてシステマティックな支援の構造が確立してきました。しかし、地域によってその支援内容はさまざまであり、また、高次脳機能障害を有する人々は多彩で、かつ個別性の高い課題を抱えています。その個性にきめ細かに対応するためには、私たち作業療法士1人1人の取り組みが重要であると考えています。
本研究会では、高次脳機能障害を有する方々の生活に対応している作業療法士が事例を提示し、1人では可決できなかった課題や悩みを共有し、作業療法士の視点から解決方法を見つけていきます。作業療法の思考過程を少しでも多くの方々と共有し、対象者の方との共感を積み上げるために、多くの作業療法士が集まる場所で議論することも重要であると考え、公開症例検討会を企画いたします。
本企画では、実際の1事例を提示し、以下の項目にそって集まった方々と意見交換しながら思考し、最後に作業療法実践を紹介し検証します。
1)対象者を理解するための情報(評価)
2)対象者が望む生活再建とは何か(目標)
3)生活再建を実現するために対象者の情報から何が読み取れるか(情報統合と解釈)
高次脳機能障害を有する方々は、機能障害や生活上の課題など目に見えるもののみならず、今後の生活への希望や目標を自己決定することが難しいなど、様々な側面での支援が必要となります。高次脳機能障害者は個別性が強いからこそのマニュアル化することが難しい障害ですが、提示事例を大切に検討することを通して、作業療法士としての関わりを深く思考し作業療法の実践につなげたいと考えます。
ここ数年はコロナ禍の中で活動が停滞していましたが、この企画を機に高次脳機能障害を有する方への作業療法思考過程を少しでも多くの作業療法士と共有することが日々の作業療法の一助になればよいと考えます。
本研究会では、高次脳機能障害を有する方々の生活に対応している作業療法士が事例を提示し、1人では可決できなかった課題や悩みを共有し、作業療法士の視点から解決方法を見つけていきます。作業療法の思考過程を少しでも多くの方々と共有し、対象者の方との共感を積み上げるために、多くの作業療法士が集まる場所で議論することも重要であると考え、公開症例検討会を企画いたします。
本企画では、実際の1事例を提示し、以下の項目にそって集まった方々と意見交換しながら思考し、最後に作業療法実践を紹介し検証します。
1)対象者を理解するための情報(評価)
2)対象者が望む生活再建とは何か(目標)
3)生活再建を実現するために対象者の情報から何が読み取れるか(情報統合と解釈)
高次脳機能障害を有する方々は、機能障害や生活上の課題など目に見えるもののみならず、今後の生活への希望や目標を自己決定することが難しいなど、様々な側面での支援が必要となります。高次脳機能障害者は個別性が強いからこそのマニュアル化することが難しい障害ですが、提示事例を大切に検討することを通して、作業療法士としての関わりを深く思考し作業療法の実践につなげたいと考えます。
ここ数年はコロナ禍の中で活動が停滞していましたが、この企画を機に高次脳機能障害を有する方への作業療法思考過程を少しでも多くの作業療法士と共有することが日々の作業療法の一助になればよいと考えます。