[SOT-2-1] がんの作業療法の「今」に注目し,課題解決の糸口を探る
医療保険において,がん患者リハビリテーション料が保険収載されてから十数年が経過した.がん対策基本法は2023年度より第4期を迎え,「誰一人取り残さないがん対策を推進し,全ての国民とがんの克服を目指す」をスローガンに,がんリハビリテーションも重点課題として挙げられている.そのような中,がんの作業療法に従事する作業療法士も増え,がんは作業療法士が日常的に診療を行う疾患の1つになっている.また,近年は医療機関のみならず,在宅などを含め,広く普及が求められるようになり,全ての世代,治療期から終末期まで全ての段階での支援が求められている.一方,がんのリハビリテーション研修でも多くの問題点が挙げられるように,日本,地域,施設内,部門内,自分自身など,様々なレベルで多くの問題を抱えながら展開されていることも事実である.そこで本セミナーでは,がんの作業療法に求められるニーズ・課題が変化する中,この10年の変遷から,がん作業療法の「今」に注目し,どのような課題があり,これからどのようなことが求められるのか,また将来を見据えて取り組むべきかについて,問題解決の糸口を紐解くきっかけを探っていく.
はじめに,様々な立場でご活躍されている3名のがん専門作業療法士にご登壇いただき,現状と明日への提言をいただく.藤井先生には,複数のがんセンターにおける作業療法の実践から,がん作業療法の最前線の紹介,そして,がん患者さんをこれから担当する,あるいは,担当し始めた療法士の様々な悩みに対し,問題解決の糸口となるメッセージをいただきたい.次に,稲田先生には,一般病院・大学病院を中心とした臨床実践から,ペイシェントジャーニーに沿った治療や生活の場所の変遷における実践,現在の問題点,そしてがんの作業療法の未来に向けたメッセージをいただきたい.西山先生には,次の世代へのがん作業療法の継承に向けて,がん領域の卒前教育の現状と先生ご自身の臨床実践から,今後の卒前・卒後教育の展開に向けたメッセージをいただきたい.
そして,全体討論では,フロアの皆様からも日々お困りの点や,今後のがん作業療法に期待することについて議論を交わし,今までがんの教育研修や経験を十分に得られていない作業療法士も含め,「誰一人取り残さない」がん作業療法の実践に向けて,私たち作業療法士がどのようなアクションを起こすべきか,共に考えていきたい.
はじめに,様々な立場でご活躍されている3名のがん専門作業療法士にご登壇いただき,現状と明日への提言をいただく.藤井先生には,複数のがんセンターにおける作業療法の実践から,がん作業療法の最前線の紹介,そして,がん患者さんをこれから担当する,あるいは,担当し始めた療法士の様々な悩みに対し,問題解決の糸口となるメッセージをいただきたい.次に,稲田先生には,一般病院・大学病院を中心とした臨床実践から,ペイシェントジャーニーに沿った治療や生活の場所の変遷における実践,現在の問題点,そしてがんの作業療法の未来に向けたメッセージをいただきたい.西山先生には,次の世代へのがん作業療法の継承に向けて,がん領域の卒前教育の現状と先生ご自身の臨床実践から,今後の卒前・卒後教育の展開に向けたメッセージをいただきたい.
そして,全体討論では,フロアの皆様からも日々お困りの点や,今後のがん作業療法に期待することについて議論を交わし,今までがんの教育研修や経験を十分に得られていない作業療法士も含め,「誰一人取り残さない」がん作業療法の実践に向けて,私たち作業療法士がどのようなアクションを起こすべきか,共に考えていきたい.