[SOT-7-1] そのスプーンで大丈夫?~食べる機能に合わせた食具選びを考える~
〔セミナーの内容〕
◇専門作業療法士取得までの研修の流れ
摂食嚥下分野での研修の内容と流れを紹介する。
◇「そのスプーンで大丈夫?」~食べる機能に合わせた食具選びを考える~
対象者の食事に介入する際、何気なく食事を行うための器具である食具を選んでいないだろうか。対象者の食具を作業療法士が選択する場面は日常的に遭遇するが、誤った判断により対象者の安全でおいしい食事を妨げているかもしれない。
今回のセミナーでは、スプーンなどの食具を選ぶ時の視点から、食事の評価やアプローチ方法について、発達途上の子どもの分野と身体障害分野で考えてみたい。
・発達途上の子どもの食具について
子どもの場合、口腔機能も上肢の操作性も発達段階である。子どもの食具の選択には手(上肢の操作性)と口(口腔機能)をセットで使用した際にどのように機能が発揮されるか、すなわち手と口の協調性の評価が不可欠である。自食は、自食準備期、手づかみ食べ機能獲得期を経て、食具食べ機能獲得期に移行する。自食を開始する時点では、基本的に大人とほぼ同じ口腔機能を獲得している必要がある。しかし、口腔機能が未熟な段階で食具を与えると、一口量の調整やペーシングが不十分となり、口いっぱいに詰め込んだり丸のみするなどの誤学習が発生する。
そこでこの分野では、口腔機能の発達と自食のための機能発達の関係を概観しながら、発達段階に見合った食具はどのように選択するかを考えてみたい。
・身体障害分野の対象者の食具について
脳卒中や脊髄損傷などの対象者の食事動作に関わる際は、嚥下機能を考慮した上で対応する必要がある。食事動作への介入は、スプーンなどの食具や自助具の選択、姿勢、環境設定など多くの視点を必要とし、個別性も高い。臨床においては、スプーンの操作方法など食具の選択が摂食姿勢に関連し、嚥下機能に影響を及ぼすことがよくみられる。
この分野では、スプーンなどの食具や自助具、環境と摂食嚥下機能との関連について、先行研究や自験例を提示することにより、食事動作に関わる作業療法士の臨床のヒントになることを期待したい。
◇専門作業療法士取得までの研修の流れ
摂食嚥下分野での研修の内容と流れを紹介する。
◇「そのスプーンで大丈夫?」~食べる機能に合わせた食具選びを考える~
対象者の食事に介入する際、何気なく食事を行うための器具である食具を選んでいないだろうか。対象者の食具を作業療法士が選択する場面は日常的に遭遇するが、誤った判断により対象者の安全でおいしい食事を妨げているかもしれない。
今回のセミナーでは、スプーンなどの食具を選ぶ時の視点から、食事の評価やアプローチ方法について、発達途上の子どもの分野と身体障害分野で考えてみたい。
・発達途上の子どもの食具について
子どもの場合、口腔機能も上肢の操作性も発達段階である。子どもの食具の選択には手(上肢の操作性)と口(口腔機能)をセットで使用した際にどのように機能が発揮されるか、すなわち手と口の協調性の評価が不可欠である。自食は、自食準備期、手づかみ食べ機能獲得期を経て、食具食べ機能獲得期に移行する。自食を開始する時点では、基本的に大人とほぼ同じ口腔機能を獲得している必要がある。しかし、口腔機能が未熟な段階で食具を与えると、一口量の調整やペーシングが不十分となり、口いっぱいに詰め込んだり丸のみするなどの誤学習が発生する。
そこでこの分野では、口腔機能の発達と自食のための機能発達の関係を概観しながら、発達段階に見合った食具はどのように選択するかを考えてみたい。
・身体障害分野の対象者の食具について
脳卒中や脊髄損傷などの対象者の食事動作に関わる際は、嚥下機能を考慮した上で対応する必要がある。食事動作への介入は、スプーンなどの食具や自助具の選択、姿勢、環境設定など多くの視点を必要とし、個別性も高い。臨床においては、スプーンの操作方法など食具の選択が摂食姿勢に関連し、嚥下機能に影響を及ぼすことがよくみられる。
この分野では、スプーンなどの食具や自助具、環境と摂食嚥下機能との関連について、先行研究や自験例を提示することにより、食事動作に関わる作業療法士の臨床のヒントになることを期待したい。