[ON-5-3] 通所型サービスCを通して利用者のセルフマネジメントを促すために必要なこと
【はじめに】市川市では令和4年10月より,市川市リハビリテーション協議会(以下,市川リハ協)と相談・検討しながら,通所型サービスC(通称いちわかプログラム,以下通所C)を開始している.令和6年2月現在,市内5事業所に在籍している作業療法士・理学療法士が,全12回で1回につき1時間,最大3名の利用者に対してプログラムを提供している.
【目的】通所Cを通して,利用者のセルフマネジメントを促していくことが目的である.その中で利用者の主体性を確認しながら,本人の状態に合わせて,提案や助言を行うことが重要であると示唆されたので以下に報告する.尚,発表に際し利用者の個人情報とプライバシーの保護に配慮し,書面にて同意を得ている.
【方法】通所Cを利用するには,担当セラピストがサービス利用希望者に対して事前に自宅訪問を行い,事業の目的を理解いただいた上で開始する.次に利用者とその家族へ状態の評価,改善の見通し,助言を行う.その後は,施設でプログラムを実施している.主な内容は運動機能向上・生活行為改善・セルフマネジメント向上を踏まえたプログラムの立案と介入であり,具体的な指導や提案は各セラピストの裁量に任されている.途中,必要に応じて自宅訪問等を行うことができる.そして終了後3か月が経過した段階で自宅へのモニタリング訪問も行う事が可能である.また,その前後で地域ケア会議に参加する場合がある.
【結果】通所Cに参画後1年半が経過した.これまで14名の対象者(男性5名,女性9名,平均年齢82.4歳)と関わる機会を得ることができた.12回の介入で身体機能は大きな変化は見られなかったが,自宅での役割を再獲得したり,日々の活動を安定して行えるようになったり,体操教室などの地域資源の活用に至ることができた.
【考察】通所Cを通じて利用者がセルフマネジメントするには,本人の主体性を確認しながら介入していくことが重要と考えた.
利用者は,周囲の勧めで通所Cに至ることが多く,自身の課題の要因についての理解が不十分な場合や,また受け身の姿勢である場合も少なくない.そこで本人が主体的に行動できるように介入することが必要と考える.まずは本人に課題とその要因に気付いてもらうことが大切である.そして利用回数が増える中で運動方法の提示以外に,活動や参加場面で課題やその要因との関係性に気付けるような提案・助言を行っていく.結果的に利用者は,自分の状態を認知し自信が徐々についていくことで意欲に変化が生じ,役割の再獲得や地域資源の活用に至ったのではと推察される.ここで重要なことは,利用者が自身の課題と向き合うことと,セラピストは徐々に後方支援の形に徐々に変化させることである.そのためには利用者の主体性を確認していくことが必要であり,結果としてセルフマネジメントにつながると考えた.
【目的】通所Cを通して,利用者のセルフマネジメントを促していくことが目的である.その中で利用者の主体性を確認しながら,本人の状態に合わせて,提案や助言を行うことが重要であると示唆されたので以下に報告する.尚,発表に際し利用者の個人情報とプライバシーの保護に配慮し,書面にて同意を得ている.
【方法】通所Cを利用するには,担当セラピストがサービス利用希望者に対して事前に自宅訪問を行い,事業の目的を理解いただいた上で開始する.次に利用者とその家族へ状態の評価,改善の見通し,助言を行う.その後は,施設でプログラムを実施している.主な内容は運動機能向上・生活行為改善・セルフマネジメント向上を踏まえたプログラムの立案と介入であり,具体的な指導や提案は各セラピストの裁量に任されている.途中,必要に応じて自宅訪問等を行うことができる.そして終了後3か月が経過した段階で自宅へのモニタリング訪問も行う事が可能である.また,その前後で地域ケア会議に参加する場合がある.
【結果】通所Cに参画後1年半が経過した.これまで14名の対象者(男性5名,女性9名,平均年齢82.4歳)と関わる機会を得ることができた.12回の介入で身体機能は大きな変化は見られなかったが,自宅での役割を再獲得したり,日々の活動を安定して行えるようになったり,体操教室などの地域資源の活用に至ることができた.
【考察】通所Cを通じて利用者がセルフマネジメントするには,本人の主体性を確認しながら介入していくことが重要と考えた.
利用者は,周囲の勧めで通所Cに至ることが多く,自身の課題の要因についての理解が不十分な場合や,また受け身の姿勢である場合も少なくない.そこで本人が主体的に行動できるように介入することが必要と考える.まずは本人に課題とその要因に気付いてもらうことが大切である.そして利用回数が増える中で運動方法の提示以外に,活動や参加場面で課題やその要因との関係性に気付けるような提案・助言を行っていく.結果的に利用者は,自分の状態を認知し自信が徐々についていくことで意欲に変化が生じ,役割の再獲得や地域資源の活用に至ったのではと推察される.ここで重要なことは,利用者が自身の課題と向き合うことと,セラピストは徐々に後方支援の形に徐々に変化させることである.そのためには利用者の主体性を確認していくことが必要であり,結果としてセルフマネジメントにつながると考えた.