[OR-2-2] コロナ禍において地域に暮らす障がい児(者)への発達支援から得られた学生の学び
【背景と目的】障がいをもちながら在宅で生活している児童・生徒に対する登校や外出の支援を拡充し,医療・教育・福祉の連携を図りながら,在宅生活をより充実したものにするための環境整備が必要な現状にある.A大学スマイル・プロジェクトでは2017年度から看護学・理学療法学・作業療法学・こども発達学・栄養学を学ぶ学生が大学周辺の地域においてイベント企画や障がい児(者)の「もてる力」を高めることを目的に取り組みを継続してきた.この活動により,障がい児(者)とその家族への効果のみならず,参加した学生にとっても学科や学年を越えた交流の場となり,学びが良い影響を及ぼしていることが明らかとなった.コロナ禍にあった2020年度から2022年度までの3年間は大学の行事や授業がオンラインになり,活動から実践能力を養う機会に恵まれなかったことが続き,学生自身が通常学習以外の活動に出向く機会が制限されることも少なくなかった.このような状況下でも地域に暮らす障がい児(者)と家族に関わる本プロジェクトへの参加に対する学生のニーズがあり,加えて障がい児(者)や家族からの学生との交流に対するニーズがあったため,これまで関わってきた地域において感染予防を徹底し, 工夫して実施した.本研究の目的は,コロナ禍にあった3年間において, 障がい児(者)と関わりたいと希望し, 感染予防を図りながら活動に参加した学生の学びを分析し,今後の活動方針の示唆を得ることである.
【方法】対象者は,2020年度から2022年度までA大学に在籍し,研究の趣旨に同意が得られた学生である.活動の準備への参加も含め,延130名の学生が活動後,学びの内容を記述したアンケート(学びのレポート)から,学生が障がい児(者)の「もてる力」を高めるために必要だと考えたこと・学生が障がい児(者)および家族との関わりを通して学んだことに関して,頻出後リストの作成,階層別クラスター分析,共起ネットワーク解析を行った.本研究は,A大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号:30024).研究協力学生には書面と口頭で研究内容を説明し,書面にて同意を得た.また,対象の障がい児(者)および家族に対して,研究者から書面と口頭で説明し,了承を得た.
【結果】コロナ禍でマスクをした状態でのコミュニケーションであったが,学生はマスク着用であっても積極的に障がい児(者)とのコミュニケーションの工夫をしていたことが明らかとなった.また,障がい児(者)との交流を通じて,一人ひとりの障がい児(者)を尊重して関わることの大切さを学んでいた.共起ネットワーク分析の結果,障がい児(者)の強みに着目し, コミュニケーションを楽しみ,その工夫や方法を障がい児(者)の心身の発達状況を理解するための知識の必要性について考える機会となっていた.また,学生は,在学中に自身に必要な専門的学習に加えて,卒業後の自身の進路選択にも影響をもたらしていたことが明らかとなった.
【結論】準備段階からプログラムに参加することにより,複数の学科の学生が学年を問わずに参加交流する機会となり, 障がい児(者)の家族や他学科の学生の観察の視点から多くのことを学んでいた.また,障がい児(者)の強みに着目し,その強みを伸ばす支援を考えており,在学中に自身に必要な専門的な学習や卒業後の専門職のイメージを具体的にしていた.今後もプロジェクトを継続し,参加学生がさらに学習意欲を高められるようなプログラム参加の機会を増やしていくことが必要と考える.
【方法】対象者は,2020年度から2022年度までA大学に在籍し,研究の趣旨に同意が得られた学生である.活動の準備への参加も含め,延130名の学生が活動後,学びの内容を記述したアンケート(学びのレポート)から,学生が障がい児(者)の「もてる力」を高めるために必要だと考えたこと・学生が障がい児(者)および家族との関わりを通して学んだことに関して,頻出後リストの作成,階層別クラスター分析,共起ネットワーク解析を行った.本研究は,A大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号:30024).研究協力学生には書面と口頭で研究内容を説明し,書面にて同意を得た.また,対象の障がい児(者)および家族に対して,研究者から書面と口頭で説明し,了承を得た.
【結果】コロナ禍でマスクをした状態でのコミュニケーションであったが,学生はマスク着用であっても積極的に障がい児(者)とのコミュニケーションの工夫をしていたことが明らかとなった.また,障がい児(者)との交流を通じて,一人ひとりの障がい児(者)を尊重して関わることの大切さを学んでいた.共起ネットワーク分析の結果,障がい児(者)の強みに着目し, コミュニケーションを楽しみ,その工夫や方法を障がい児(者)の心身の発達状況を理解するための知識の必要性について考える機会となっていた.また,学生は,在学中に自身に必要な専門的学習に加えて,卒業後の自身の進路選択にも影響をもたらしていたことが明らかとなった.
【結論】準備段階からプログラムに参加することにより,複数の学科の学生が学年を問わずに参加交流する機会となり, 障がい児(者)の家族や他学科の学生の観察の視点から多くのことを学んでいた.また,障がい児(者)の強みに着目し,その強みを伸ばす支援を考えており,在学中に自身に必要な専門的な学習や卒業後の専門職のイメージを具体的にしていた.今後もプロジェクトを継続し,参加学生がさらに学習意欲を高められるようなプログラム参加の機会を増やしていくことが必要と考える.