[PN-1-10] 認知症フレンズとして活動する地域ボランティアの育成と支援体系
【はじめに】当市では,認知症サポーターよりも進んだ具体的な認知症啓発及び支援に携わる「認知症フレンズ(以下,認フレ)」を育成している.これまでの認フレは,行政からの依頼を受け,イベントの補助などを行ってきた.令和5年6月に立ち上げた当施設では,認知症の当事者と共に具体的な活動を行う人材の育成を行ったため,市から委託された事業内容及びその成果について報告する.
【経過】<初期>①認フレ交流会を開催し,自己紹介シートを用いて認フレ活動への思いを共有する時間を設け,横の繋がりを作る.参加者は「自己紹介シート」に自身のことを記入し,希望するワーキンググループ(以下,WG)に登録する.<中期>②WGごとに討論や活動を展開し,横の繋がりの構築を継続する.③認知症当事者との交流を通じて,認知症フレンドリーなまちづくりに関する考察を深める.
【結果】①「ロバ隊長(認知症啓発マスコット)作成」は従来の活動であったが,新たに「園芸・畑」,「認知症カフェ」,「まちづくり」というテーマのWGに多数の認フレが参加した.②ロバ隊長作成班,園芸・畑班,まちづくり協議会,認知症カフェ班,認知症サポーター養成講座班が活動を実施した.WGにおける複数回の集まりを通じて,中心となる認フレが明確になった.活動の負荷が偏らないよう配慮し,2回目以降の開催日時は認フレと共同で設定した.WGとは別に,所属に関わらず認フレ同士が交流できる「認フレの日」を月に1~2回設け,横の繋がりや情報交換の場を持った.討論を重ねることで,認フレ自身も活動の展開方法について徐々に理解を深めることができ,各WGで認フレ主導で討論が行われた.「多世代が集まる認知症啓発イベントを開催したい」という意見も出された.③認知症当事者の本人ミーティングの振り返り会に参加した認フレは,認知症当事者との交流を通じて,それまでの「認知症の人のイメージ」と比較し,具体的なまちづくりについて討論することができた.
【考察】認フレの活動意向に沿ったWGでの活動により,各認フレがエンパワメントされ,積極的な活動や参加を展開できたと考えられる.自治体におけるチームオレンジの立ち上げが進み,ボランティア主体での活動継続が求められる中で,本人を含むチームオレンジのメンバー各自の意向に沿った活動と,活発なチーム活動の促進のためには,適材適所のチーム運営を支援することが重要であると考えられる.また,当市では令和4年度に認知症フレンドリー宣言を行い,当事者のニーズに応じたまちづくりを推進するためには,当事者との交流も不可欠であると考えられる.
【今後の展開】今後は,認フレWGのリーダー及びサブリーダーを設置し,チームオレンジとして主体的に活動できるよう支援を行う.
【経過】<初期>①認フレ交流会を開催し,自己紹介シートを用いて認フレ活動への思いを共有する時間を設け,横の繋がりを作る.参加者は「自己紹介シート」に自身のことを記入し,希望するワーキンググループ(以下,WG)に登録する.<中期>②WGごとに討論や活動を展開し,横の繋がりの構築を継続する.③認知症当事者との交流を通じて,認知症フレンドリーなまちづくりに関する考察を深める.
【結果】①「ロバ隊長(認知症啓発マスコット)作成」は従来の活動であったが,新たに「園芸・畑」,「認知症カフェ」,「まちづくり」というテーマのWGに多数の認フレが参加した.②ロバ隊長作成班,園芸・畑班,まちづくり協議会,認知症カフェ班,認知症サポーター養成講座班が活動を実施した.WGにおける複数回の集まりを通じて,中心となる認フレが明確になった.活動の負荷が偏らないよう配慮し,2回目以降の開催日時は認フレと共同で設定した.WGとは別に,所属に関わらず認フレ同士が交流できる「認フレの日」を月に1~2回設け,横の繋がりや情報交換の場を持った.討論を重ねることで,認フレ自身も活動の展開方法について徐々に理解を深めることができ,各WGで認フレ主導で討論が行われた.「多世代が集まる認知症啓発イベントを開催したい」という意見も出された.③認知症当事者の本人ミーティングの振り返り会に参加した認フレは,認知症当事者との交流を通じて,それまでの「認知症の人のイメージ」と比較し,具体的なまちづくりについて討論することができた.
【考察】認フレの活動意向に沿ったWGでの活動により,各認フレがエンパワメントされ,積極的な活動や参加を展開できたと考えられる.自治体におけるチームオレンジの立ち上げが進み,ボランティア主体での活動継続が求められる中で,本人を含むチームオレンジのメンバー各自の意向に沿った活動と,活発なチーム活動の促進のためには,適材適所のチーム運営を支援することが重要であると考えられる.また,当市では令和4年度に認知症フレンドリー宣言を行い,当事者のニーズに応じたまちづくりを推進するためには,当事者との交流も不可欠であると考えられる.
【今後の展開】今後は,認フレWGのリーダー及びサブリーダーを設置し,チームオレンジとして主体的に活動できるよう支援を行う.