[S-5-1] 持続可能なモビリティのための一歩:運転と地域移動支援実践者制度の重要性
日本での自動車運転の支援者は近年増加し,協会推計では現在少なくとも約20人に1人の作業療法士が運転支援に関わっている.しかしながら,自動車運転に関する支援は関連法規の理解から評価、代替手段を含む指導方法まで広範囲かつ専門的な知識および技術を要するだけでなく,対象者が運転することにより他者を危険に晒す可能性がある重責を伴う支援である.日本作業療法士協会(協会)運転と地域移動推進班(旧 運転と作業療法委員会)は,会員および他団体からの要望や支援の特殊性を鑑みて適切な教育と認定制度が必要と判断し,教育部と協働して「運転と地域移動支援実践者制度」を創設した.本制度は運転や地域での移動支援に対して職能団体が一定の質を担保する意義のあるものである.
運転と地域移動支援実践者になるためには主として2つの要件を満たす必要性がある.1つは協会が主催する約2日間の「運転と地域移動支援研修」を受講し,修了試験に合格すること.本研修の修了により受講証明書が発行される.もう1つは臨床実践と研鑽における報告を2件行っていること,これは本制度が規定する学会や学術誌の筆頭演者・著者としての発表や論文掲載となっている.申請には申請日から遡り5年以内に2件の報告を添付しなくてはならない.この点については問い合わせもあるため,セミナーで詳しくお伝えしたい.申請者はこれらの要件を満たした上で申請を行い,審査を通過すると認定となる.研修は年に1-2回行われる予定であり,今年度は9月に開催される.審査会は年に1-2回行われ,昨年度は1月中旬に申請を締め切り2月に審査会が行われた.
本制度は知識・技術の研鑽を積んだ会員の職場内での質を保証するに留まらず,対外的に一定の専門性を示すものである.すなわち地域など広い領域で運転や移動に関わる際に活用頂き,その活躍の幅を広げることが期待される.そのため,運転や地域での移動支援に関わる多くの会員の資格取得が期待される.
一方,本制度は協会ホームページや機関誌などで紹介されているが,会員に直接説明をする機会はこれまで設けられていなかった.本セミナーでは協会会員に本制度を幅広く知って頂き,その内容を正しく理解していただくことを目的としている.そのため,本セミナーでは運転と地域移動推進班の活動および運転と地域移動実践者に期待される役割とねらいも含めて概説する.
運転と地域移動支援実践者になるためには主として2つの要件を満たす必要性がある.1つは協会が主催する約2日間の「運転と地域移動支援研修」を受講し,修了試験に合格すること.本研修の修了により受講証明書が発行される.もう1つは臨床実践と研鑽における報告を2件行っていること,これは本制度が規定する学会や学術誌の筆頭演者・著者としての発表や論文掲載となっている.申請には申請日から遡り5年以内に2件の報告を添付しなくてはならない.この点については問い合わせもあるため,セミナーで詳しくお伝えしたい.申請者はこれらの要件を満たした上で申請を行い,審査を通過すると認定となる.研修は年に1-2回行われる予定であり,今年度は9月に開催される.審査会は年に1-2回行われ,昨年度は1月中旬に申請を締め切り2月に審査会が行われた.
本制度は知識・技術の研鑽を積んだ会員の職場内での質を保証するに留まらず,対外的に一定の専門性を示すものである.すなわち地域など広い領域で運転や移動に関わる際に活用頂き,その活躍の幅を広げることが期待される.そのため,運転や地域での移動支援に関わる多くの会員の資格取得が期待される.
一方,本制度は協会ホームページや機関誌などで紹介されているが,会員に直接説明をする機会はこれまで設けられていなかった.本セミナーでは協会会員に本制度を幅広く知って頂き,その内容を正しく理解していただくことを目的としている.そのため,本セミナーでは運転と地域移動推進班の活動および運転と地域移動実践者に期待される役割とねらいも含めて概説する.