第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

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[JP4] 学会ジョイントプログラム4 【日本腹膜透析医学会ジョイントプログラム】「CKDの在宅診療 ~腹膜透析の多様性~」

2020年7月30日(木) 09:00 〜 23:00

企画責任者:土谷 健(東京女子医科大学 血液浄化療法科)、座長:大橋 博樹(家族の森 多摩ファミリークリニック)、水口 潤(川島病院)

※上記の時間内に、オンデマンド配信開始予定です。
【開催概要】
本セッションは、日本プライマリ・ケア連合学会と日本腹膜透析医学会とのジョイントプログラムである。今後の日本が抱える超高齢化社会における慢性腎臓病(CKD)管理および、本来在宅医療である腹膜透析の位置づけを、それぞれ在宅医、腎臓、透析専門医の立場から検討する。

CKDは全国で、500万人以上の罹患が推定され(stage 3以降)、高齢化が進む中、国民病として位置付けられるようになっている。その発症、重症化の要因は多岐にわたり、進展を直接的に抑制する手段はなく、特に高齢化社会では末期腎不全・透析の患者が増加する結果となる。
昨今、この末期腎不全状態に至った際に、患者への腎代替療法の説明が従来、不十分であったとの反省、および血液透析のみでなく、腹膜透析、腎移植などの治療の選択肢が周知されるべきとされている。その療法選択が検討される中で、患者の高齢化、複数および重症の合併症など、患者自身の強い意志などにより、維持透析の開始もしくはすでに透析中の継続を見合わせる事例が実臨床では認められることが現状であることも明らかになってきた。
現在、本邦での腎代替療法は血液透析が主体であり、代名詞とすらなっている。しかし、週3回の通院が不可欠な施設透析が中心であり、患者の送迎や、昨今のコロナ禍の中、3密での医療行為など問題点も山積みである。
腹膜透析は基本的に在宅医療であり、施設で一緒に血液透析を行う場合と異なる診療手段である。昨今、療法選択の過程で、SDM(shared decision making:共同意思決定)やACP(advanced care planning:家族会議)のプロセスの重要性が指摘され、改めて本治療が、クローズアップされ、その治療行為の柔軟性、家族との連携、治療行為を見合わせる際の有用性などがみなおされている。しかし、その際にはいわゆる腎臓、透析専門医のみで、在宅にあるCKD患者を診ることは不可能であり、改めて在宅医、家庭医との連携、相互互助の必要性が指摘されている。
本セッションは、CKD患者を在宅で診ること、さらには腎代替療法が必要になった場合の、療法選択、選択枝としての見合わせなど、腹膜透析を中心に、在宅でのCKD患者の診療の実際を演者の先生にお話し頂くようお願いした。

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