第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

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[S3] シンポジウム3 「総合診療医と腫瘍内科医の協働で切り拓く令和時代のがん診療」

2020年8月29日(土) 09:30 〜 11:00 チャンネル4

企画責任者:瀬尾 卓司(国立国際医療研究センター病院)、座長:東 光久(JA福島厚生連 白河厚生総合病院 総合診療科)、瀬尾 卓司(国立国際医療研究センター病院 乳腺腫瘍内科)

[開催の目的]
総合診療外来には様々な患者が受診する。鑑別診断に悪性疾患が挙がることが少なくない。悪性疾患が疑われた場合には可及的速やかな原発巣検索を求められる。
治療の発展により、がんサバイバーが増えている。専門医療機関で治療後、地域に逆紹介されることも多く、小児のトランジションも含め、晩期合併症の診療・二次がんの検診を担える医師の育成が急務である。
がんゲノム医療の普及により保因者のサーベイランスや予防医療のニーズが増すことが予想される。
小児から高齢者、患者家族も診療対象とする総合診療医が、ターミナルの患者・家族のケアに加え、がん患者・サバイバーの健康管理を腫瘍内科医と連携して行うことでがん診療の質向上に貢献できるはずである。
本シンポジウムを通じて、令和の新時代に相応しい、総合診療医と腫瘍内科医が協働してがん診療の未来を創るスタートにしたい。

[概要]
腫瘍内科医からみたがん医療と総合診療の連携
腫瘍内科医の視点から総合診療医へ期待している診療と現状を話す。
原発不明癌に出会ったときに総合診療医は何をすべきか:総合診療医から腫瘍内科医へのバトンリレー
専門診療科がない原発不明癌。どこまで検索をして原発不明癌と診断するのか?どのタイミングでコンサルトをするか?総合診療医が行う原発不明がん診療を紹介。
がんサバイバーの長期フォローアップ:腫瘍内科医から総合診療医へのバトンリレー がん治療後は晩期障害や二次がんの検診が必要。がんサバイバーのケアを腫瘍内科医から提案する。
ゲノム医療と総合診療:二次的に遺伝性腫瘍所見が見つかったとき、家系員をどうフォロ ーするのか?
遺伝子パネル検査が保険適応となった。家族を診療対象としている総合診療医にもその波が押し寄せている。総合診療医にどう影響するか?
総合診療医からみたがん医療の現状と課題
総合診療医の視点からがん診療の現状とこれまでの専門医との期待のギャップを明確にする。

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