[IG10-1] 災害時に被災地でどのように活動するか~被害を最小限に食い止めるためのノウハウをみんなで語り合おう.2
講師:夏川 知輝(淀川キリスト教病院 救急科)
[開催の目的]
災害発生時においては、全人的医療、予防医療、行政をも含めた多職種連携の重要性が認識されてきている。地域住民の生活維持・支援が大きな柱となる災害医療はプライマリ・ ケアと密接に関係している分野といえるが、当学会における災害時対応は、これまで一部会員が従事するのみで、学会をあげての活動に至っていない。このため当委員会では災害時の活動についてグループワーク形式で話し合う場を設定し、学会員への災害時医療への関心を高め、災害時支援力、受援力強化をはかることとした。
[概要]
第2回目となる今学会では、日本救急医学会との合同企画として、外部支援が入るまでの災害発生後1週間に焦点を当て、プライマリ・ケア医に求められる医療支援活動を考える場とする。 講師には日本救急医学会から淀川キリスト教病院救急科の夏川知輝先生を招聘し、発災後1 週間の被災地の状況、支援の状況を教授いただく。 このキーノートスピーチを踏まえ、小グループに分かれた参加者が被災地における医療機関と地域の課題を抽出・発表する。参加者全員で課題を共有した後に、再度小グループに分かれ課題への対応を検討・発表し、全体で対応策を共有する。 課題の抽出、対応の共有の際には、これまでの災害時支援の経験等を講師・企画者からの助言を提供することで、災害経験の少ない参加者もグループワークに参加しやすい環境を構築する。 このインタレストグループでは、災害時対応に必要となる知識の習得だけでなく、参加者自身が災害時の課題抽出、対応の検討の場に参加することで、当事者意識の醸成と、柔軟な対応力の向上を図ることを狙いとしている。
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