日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 A (大気海洋・環境科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG33_28PM2] 中部山岳地域の自然環境変動

2014年4月28日(月) 16:15 〜 18:00 418 (4F)

コンビーナ:*鈴木 啓助(信州大学理学部物質循環学科)、松岡 憲知(筑波大学生命環境系)、大塚 俊之(岐阜大学流域圏科学研究センター)、座長:鈴木 啓助(信州大学理学部物質循環学科)

17:45 〜 18:00

[ACG33-P05_PG] 標高傾度に応じた山岳植物の遺伝子流動パターン

ポスター講演3分口頭発表枠

*平尾 章1 (1.筑波大学菅平高原実験センター)

キーワード:標高傾度, 遺伝子流動, 遺伝的分化, 植物

幅広い標高帯に分布する山岳植物では,標高に沿った環境傾度(標高傾度)の大きな勾配が,環境条件の異質性や開花時期の異相を引き起こすため,標高間での遺伝的分化が予想される.しかしながら,山岳植物の遺伝的多様性パターンを調べた諸研究によれば,標高間で著しい遺伝的分化が示す事例は,あまり見出されていない.そこで本発表では,既存文献のメタ解析から,標高傾度に応じた山岳植物の遺伝子流動パターンを類型化し,1)距離による隔離,2)同じ標高内の流動性,3)異なる環境間の流動性,を検討することで,山岳植物における集団の遺伝構造の形成プロセスや温暖化への応答について議論する.