日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 A (大気海洋・環境科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG38_28AM1] 地球環境関連データセット博覧会

2014年4月28日(月) 09:00 〜 10:45 213 (2F)

コンビーナ:*樋口 篤志(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、茂木 耕作(独立行政法人 海洋研究開発機構 地球環境変動領域)、芳村 圭(東京大学大気海洋研究所)、釜堀 弘隆(気象研究所)、川原 慎太郎(海洋研究開発機構)、座長:川原 慎太郎(海洋研究開発機構)、茂木 耕作(独立行政法人 海洋研究開発機構 地球環境変動領域)

09:15 〜 09:30

[ACG38-02] 様々な地球環境関連データのための広域観測網監視システムとデータ収集システム

*村田 健史1長妻 努1山本 和憲1渡邉 英伸1鵜川 健太郎2村永 和哉2鈴木 豊2 (1.情報通信研究機構、2.株式会社 セック)

NICTサイエンスクラウドは、情報通信研究機構が2010年より構築を進めている科学研究専用のクラウドシステムである。NICTサイエンスクラウドは地球規模での地球環境観測および宇宙環境観測データ収集機能およびインターネット公開データ収集機能を有している。データ収集機能としては、世界的に広がった観測拠点からの各種観測プロジェクトデータの自動収集および監視機能(WONMシステム)と、インターネットで公開されている各研究機関のデータの自動収集(クローリング)機能(NICTY/DLA)から構成される。  WONMは、利便性向上のために小型サーバ(アプライアンス)を準備している。小型サーバには必要なアプリケーションが事前に設定してあり、観測拠点に設置・パラメータ設定を行った後に観測装置からデータが保存されるストレージをマウントするだけで、NICTサイエンスクラウドにより監視およびデータ伝送が始まる。この仕組みはデータの種類に依存しないため、様々な地球観測網への応用が期待できる。 NICTY/DLAはインターネット上に公開されている科学データ(時系列観測データ)を収集するシステムである。現在までに、1700万を超えるデータファイルのメタ情報収集を行っている。特に注目すべき点は、これらのクローリングはほぼ自動化されており、1名のシステム監視対応員が定期的に状況を確認しているだけで収集を実現している点である。本発表では、WONMシステムとNICTY/DLAの機能について紹介する。さらにこれをNICTサイエンスクラウド上で実装し、地球環境および宇宙環境観測データを収集した実績とその有効性について議論する。とくに、これをNICTサイエンスクラウド上で実装し、地球環境および宇宙環境観測データを収集した実績とその有効性について議論する。