日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(ポスター発表)

セッション記号 A (大気海洋・環境科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW07_29PO1] Insight into change and evolution in hydrology

2014年4月29日(火) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*谷 誠(京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻)、松四 雄騎(京都大学防災研究所 地盤災害研究部門 山地災害環境分野)、野口 正二(森林総合研究所)、中北 英一(京都大学防災研究所)

18:15 〜 19:30

[AHW07-P09] 水文学における変化・発達の視点に関する総合討論

*谷 誠1 (1.京都大学農学研究科)

キーワード:総合討論

洪水・渇水、水質変動などの水・物質循環の変動は、より時間的に長いスケール流域条件や気候変動の変化・発達の影響を受けている。そのため、これらの変動を地形・土壌・植生などに関する「現在」の条件だけから予測することには限界があり、「変化・発達」を考えることが水文学の今後の展開において重要である。こうした概念は、IAHSではPUB(Predictions in ungauged basins)に引き続く次の10年計画であるPanta Rhei(万物は流転する)でも指摘され、広範な討議が要請されている。
 また、われわれは、2011-15年度の科研費を得て、植生成長、土壌層発達、地形発達の時間入れ子構造の流出影響について、独自に研究を行ってきている。
 そこで、本セッションでは、これらの自然変化に、人為攪乱・管理などの人間影響をも加え、各変化とその相互作用が水・物質循環に及ぼす影響に関する発表をもとに、今後の研究方向を討議したい。