日本地球惑星科学連合2014年大会

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口頭発表

セッション記号 A (大気海洋・環境科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW29_2PM1] JapanFlux:水・物質循環における陸域生態系の役割

2014年5月2日(金) 14:15 〜 16:00 314 (3F)

コンビーナ:*平野 高司(北海道大学大学院農学研究院)、山野井 克己((独)森林総合研究所)、市井 和仁(福島大学共生システム理工学類)、三枝 信子(国立環境研究所)、座長:市井 和仁(海洋研究開発機構)

15:15 〜 15:30

[AHW29-05] 周期灌漑水田における土壌電位変化とメタン発生量に与える影響

八木 健太1脇黒丸 尚紀1、*岩田 徹1 (1.岡山大学大学院環境生命科学研究科)

キーワード:水田, メタン, 土壌, 酸化還元電位

周期灌漑が行われている単作水田土壌における酸化還元電位(ORP)を水稲耕作期間中に実測し,メタンフラックスに与える影響について解析した。水田に灌漑水が導入されると,ORPは急激に低下し,灌水経過時間が長くなるにつれ低い値を示した.水稲栽培全期間でみれば,ORPは栽培後期になるにつれ低い値を示した。ORPは,湛水時間の長さによって,モデル近似することができた。4日間の一つの灌漑期間では,ORPの低下とともにメタンフラックスの増加が見られた。しなしながら,栽培期間全体では,ORPとメタンフラックスに有意な関係は見られなかった。メタンフラックスの季節変化は,地温、気温、水稲の成長の影響を受けていることが示唆された。