日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 B (地球生命科学) » B-PT 古生物学・古生態学

[B-PT23_30PM1] 地球史解読:冥王代から現代まで

2014年4月30日(水) 14:15 〜 16:00 411 (4F)

コンビーナ:*小宮 剛(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻)、加藤 泰浩(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻)、鈴木 勝彦(独立行政法人海洋研究開発機構・地球内部ダイナミクス領域)、座長:西澤 学(海洋研究開発機構)

14:30 〜 14:45

[BPT23-16] 月惑星表面のクレータ記録からみた後期重爆撃期

*諸田 智克1 (1.名古屋大)

キーワード:後期重爆撃期, クレータ, 月

後期重爆撃の有無は,月科学だけでなく地球科学,惑星科学における最重要未解決問題である.アポロ試料中のインパクトメルト岩の放射年代は38~40億年に集中しており,このことから一部の月科学者は39億年前に天体衝突が活発な時期があったと考えてきた [e.g., Tera et al., 1974].これを後期重爆撃期仮説と呼んでいる.一方,この説に反対する研究者も少なくない.アポロ試料はImbriumやSerenitatisといった比較的若い (~39億年) 特定の衝突盆地からの放出物に汚染されているために一様な年代を示しているだけ,という主張である.本発表では,月惑星表面のクレータ記録にもとづいて後期重爆撃の有無について議論する.