日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04_29AM1] 高等学校の地球惑星科学教育

2014年4月29日(火) 09:00 〜 10:45 423 (4F)

コンビーナ:*畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、座長:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)

10:15 〜 10:30

[G04-04] 高校へのスプライトの親雷雲観測用教材の展開

*鈴木 智幸1鈴木 裕子1鴨川 仁1宮下 敦2 (1.東京学芸大学物理学科、2.成蹊高校)

キーワード:スプライト, 地上電界観測, 教材

スプライトは、高高度瞬間放電発光現象の一つで、強い正極性落雷を伴う雷雲上空で発生すると言われている。この現象は、世界中で観測されており、雷雲から大きな正電荷が中和されることにより発生すると考えられている。日本において、スプライトは、多くの高校生によって、主に高感度CCDカメラを用いて観測され、スプライトの光学特性(形状や空間的な位置など)などが明らかにされてきている。しかしながら、この性質は、雷雲の電気現象の一側面を示しているに過ぎない。そして、スプライトが雷雲からの電荷の中和が原因で発生するにもかかわらず、スプライトの原因となる電気的な現象を観測対象とするところまで至っていない。そこで、現象のもつ多面性について気づいてもらうための一つの手段として、スプライトの原因となる雷雲とその電気的な特性を観測するための手法を提供するために低コストの地上電界計を開発し、都内の高校を含め展開を試みたので、その結果を報告する。