日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS27_1AM1] 津波とその予測

2014年5月1日(木) 09:00 〜 10:45 418 (4F)

コンビーナ:*林 豊(気象研究所)、Mas Erick(International Research Institute of Disaster Science)、馬場 俊孝(海洋研究開発機構)、座長:Mas Erick(International Research Institute of Disaster Science)、岡田 正実(気象庁気象研究所)

09:00 〜 09:15

[HDS27-01] 2013年2月6日ソロモン地震津波の規模

*羽鳥 徳太郎1 (1.なし)

キーワード:ソロモン地震, 津波規模, 津波源, 2013年2月6日, 振幅偏差

2013年2月6日01時12分(UTC)に,南太平洋のソロモンとニューヘブリデスの2海溝が接する屈折域で大地震が発生しした(10.738S,165.138E, M8.0,USGS)。津波が太平洋全域で観測され,震源に近いネンドー島(サンタクルーズ島)で死者10人,流失・全壊家屋590の被害を出した。余震分布によれば,津波波源域は東西に長さ250km,幅120kmと推定される。本稿では検潮記録(WC/ATWC,NOAA,気象庁)をもとに,津波の規模や太平洋域の振幅偏差を調べ,周辺域で発生した津波と比較検討する。 震央距離と片振幅値の関係図によれば,津波マグニチュードはm=2と判定され,地震規模と比べて標準的である。各地の片振幅値は,震源南方のニューカレドニアと付近の島々で40-49㎝が目だって大きい。震源で,東西方向の断層が大きく変動した,と考えられる。各地の最大波の片振幅値は,日本では6-40㎝ (八丈島で突出)。ハワイ10-18㎝,米国西岸7-20㎝。南米沿岸が比較的に大きく,ガラパゴス・コキンボでは17-19㎝であった。波高分布のパターンは,過去のソロモン・バヌアツ津波と共通している。