日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-GG 地理学

[H-GG21_29PM2] 自然資源・環境の利用と管理

2014年4月29日(火) 16:15 〜 18:00 421 (4F)

コンビーナ:*上田 元(東北大学大学院環境科学研究科)、大月 義徳(東北大学大学院理学研究科地学専攻環境地理学講座)、座長:大月 義徳(東北大学大学院理学研究科地学専攻環境地理学講座)、上田 元(東北大学大学院環境科学研究科)

16:30 〜 16:45

[HGG21-02] 仙台近郊根白石における雑木林の利用変遷と現状

*松林 武1鹿野 愛里加2内ヶ崎 綾3 (1.東北福祉大学、2.宮城教育大学・研、3.東日本旅客鉄道株式会社)

キーワード:雑木林, 森林利用, ナラ枯れ, 仙台

雑木林は,薪や木炭といった燃料供給のために15年から30年周期で繰り返し伐採されてきた.仙台市北西部の根白石において2009-2010年に100俵の木炭を生産するのに要した雑木林面積は約800m2であった.1930年代には,根白石では200,000俵の木炭生産があったので,1年に約1.6km2の雑木林が伐採されていたと計算される.しかし,1950年代後半から1960年代初めに始まる燃料革命後には,伐採面積は急激に減少し,木本個体は大径木化している.近年,根白石の雑木林ではナラ枯れが急速に拡大している.ナラ枯れの理由のひとつに雑木林の大径木化が考えられる.