日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-GM 地形学

[H-GM22_30PO1] 地形

2014年4月30日(水) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*島津 弘(立正大学地球環境科学部地理学科)、小口 千明(埼玉大学・地圏科学研究センター)、瀬戸 真之(福島大学うつくしま福島未来支援センター)

18:15 〜 19:30

[HGM22-P05] 中国山地の溶結凝灰岩地域における土砂流出イベントの発生年代-島根県津和野町における一事例-

*若月 強1山田 隆二1 (1.独立行政法人 防災科学技術研究所)

キーワード:14C年代測定, 土石流, 表層崩壊

2013年7月28日の豪雨により山口県と島根県では,数多くの斜面災害が発生した.特に,島根県津和野町とそれに隣接する山口市阿東地区では,上部白亜系阿武層の流紋岩-デイサイト溶結凝灰岩からなる山地斜面において,多数の表層崩壊と土石流が発生した.これらの土石流により河道の側壁や河床が侵食されて,2013年よりも古い土砂流出イベントによる土砂堆積物の露頭が断続的に出現した.我々は,2つの小流域の計5露頭から,土砂堆積と同時に埋没・枯死したと考えられる木片試料を11試料採取して14C年代測定を実施した.得られた14C年代(暦年較正年代)は0.6~52 Kaを示した.堆積構造を考慮すると,これらの年代は過去の土石流や崩壊の発生時期を示していると考えられる.