日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-RE 応用地質学・資源エネルギー利用

[H-RE31_2AM2] 地球温暖化防止と地学(CO2貯留・利用,CO2-EOR,地球工学)

2014年5月2日(金) 11:00 〜 12:30 419 (4F)

コンビーナ:*小出 仁(産業技術総合研究所)、鹿園 直建(慶應義塾大学理工学部応用化学科)、當舎 利行(産業技術総合研究所)、薛 自求(財団法人 地球環境産業技術研究機構)、座長:薛 自求(財団法人 地球環境産業技術研究機構)

11:45 〜 12:00

[HRE31-09] CO2マイクロバブル地中貯留岩盤とその溶解特性

*鈴木 健一郎1三好 悟1人見 尚1奥澤 康一1三井田 英明2結城 則行2 (1.(株)大林組、2.エンジニアリング協会)

CCS技術による温室効果ガス削減のポートフォリオの1つにCO2マイクロバブル地中貯留(CMS)システムが提案されている。CMS の基本は、CO2溶解水を地下水と置換することである。マイクロバブル化したCO2は溶解すると安定で、残留バブルも浮力が極めて小さいため漏洩リスクも少ない。CO2溶解水は弱酸性となるため、周辺の岩石鉱物と反応し、いわゆる中和化される。しかし岩盤の中和能力については完全に評価されていないのが現状である。この研究では、石灰岩、砂岩、凝灰岩を用いてマイクロバブルによるCO2溶解水を用いた溶解実験を実施し、溶解特性を調べた結果について報告する。大気圧下でのバッチ式溶解試験と通液式溶解試験を実施し、溶解速度、溶出イオンを調べ、国内の岩盤分布から中和化可能な貯留岩盤について議論した。