18:15 〜 19:30
[HSC25-P01] 鹿児島県奄美大島北部における1960年チリ地震津波被害の再検討
キーワード:奄美大島, 1960年チリ地震津波, 津波被害
2011年3月11日14時46分に東北地方太平洋地震が発生した。これを機に、津波に対する防災意識が高まり、津波を想定したハザードマップの作成や避難訓練の取り組みが積極的に行われるようになった。一方、これまでの津波研究は津波常襲地である東北地方が主であり、九州地方、特に奄美大島における津波研究はほとんどなされていなかった。著者らは現地での聞き取り調査行い、奄美大島北部における1960年チリ地震津波の浸水域や津波来襲時の状況について明らかにすることを試みた。
その結果、津波は5月24日早朝6時前後に、大きな引き波から始まった。その後、「ゴー」という音とともに、海が持ち上がるような形で河川や水路に沿って侵入した。名瀬市街地を流れる新川は、特に上流部まで津波が到達しており、河口から約1.5kmある県立大島病院まで船が流されたという証言が得られた。奄美大島北部地域では、ほぼ全域で3-4mの高さの津波があったことがわかった。
その結果、津波は5月24日早朝6時前後に、大きな引き波から始まった。その後、「ゴー」という音とともに、海が持ち上がるような形で河川や水路に沿って侵入した。名瀬市街地を流れる新川は、特に上流部まで津波が到達しており、河口から約1.5kmある県立大島病院まで船が流されたという証言が得られた。奄美大島北部地域では、ほぼ全域で3-4mの高さの津波があったことがわかった。