日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS35_2AM2] ジオパーク

2014年5月2日(金) 11:00 〜 12:45 211 (2F)

コンビーナ:*目代 邦康(自然保護助成基金)、有馬 貴之(首都大学東京都市環境科学研究科)、大野 希一(島原半島ジオパーク推進連絡協議会)、平松 良浩(金沢大学理工研究域自然システム学系)、尾方 隆幸(琉球大学教育学部)、渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、座長:有馬 貴之(首都大学東京都市環境科学研究科)、目代 邦康(自然保護助成基金)

11:30 〜 11:45

[MIS35-03] ジオパーク利用者へのリスク情報の提供

*小森 次郎1 (1.帝京平成大学現代ライフ学部)

キーワード:ジオサイト, ジオツアー, 山岳遭難事故, 注意喚起, 説明責任, 公式ホームページ

ジオパーク利用者にとって,ジオサイトやジオポイントでのリスク情報とその的確な提供は重要である.日本の山岳遭難事故の統計を参考に,ジオパークの利用者が被りうるリスクを検討した.その結果,転落,滑落,転倒,動物との遭遇,落石が主な危険要素として考えられた.ジオパークに関する出版物を見たところ,これらのリスクを注意喚起したり,注目・議論したものは見つけられなかった.また,各ジオパークの公式Webサイトを調べたところ,2/3のジオパークにはリスクや安全対策に関する記述は見当たらなかった.残りの1/3のサイトでも,その記述は簡単なものであった.利用者の安全を考えると今後はこれらのリスク情報がジオパークの魅力などと一緒に効果的に公開されていく必要がある.