日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-TT 計測技術・研究手法

[M-TT41_28PM2] 地球惑星科学における地図・空間表現

2014年4月28日(月) 17:06 〜 17:57 422 (4F)

コンビーナ:*小荒井 衛(国土地理院地理地殻活動研究センター地理情報解析研究室)、鈴木 厚志(立正大学地球環境科学部)、座長:小荒井 衛(国土地理院地理地殻活動研究センター地理情報解析研究室)、鈴木 厚志(立正大学地球環境科学部)

17:06 〜 17:21

[MTT41-P02_PG] PNG標高タイルの考案と防災関連Webサイトの応答性高速化

ポスター講演3分口頭発表枠

*西岡 芳晴1長津 樹理1 (1.産業技術総合研究所地質情報研究部門)

キーワード:PNG標高タイル, タイル, 防災, エナジーコーン, シームレス地質図, 3D

標高データ利用の高度化を図るためにPNG標高タイルを考案した.PNG標高タイルは画像ファイルフォーマットであるPNGを利用したもので,Webブラウザでの使用に適した標高タイルフォーマットである.PNG標高タイルでは,通常画素の色情報が保存される各ピクセルに対して,標高データ(mまたはcm単位)を256進数で表現し,R,G,Bに分解して格納する.国土地理院から公開されているCSV形式の標高タイルを元にPNG標高タイルを作成し,利用テストを行った.利用テストでは,浸水シミュレーション,伊豆大島傾斜度,エナジーコーンの3つのテストアプリケーションを作成した.これらのアプリケーションでは,これまで数分かかった再描画を数秒で行うことができ,このことを利用して高速な応答性を実現できる.例えば,火砕流の到達範囲をシミュレーションするエナジーコンでは,ユーザに噴火中視点をドラッグさせて,ドラッグ終了と同時に再描画を行うようなインターフェイスが利用できる.また,Webブラウザで3D描画を行うための規格であるWebGLと併用して,日本シームレス地質図を3Dで表現するテストサイトを作成し,PNG標高タイルが3D表現でも有効であることを検証した.