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★ [O02-01] 次期高校学習指導要領改訂へのこれまでのJpGUの取組みと今後の活動に向けて
キーワード:次期学習指導要領改訂, 高校地学教育, 教科・科目設定
2012年より現行学習指導要領による教育課程が実施され、多くの高校生は物理・化学・生物・地学の基礎を付した4科目の中から3科目以上を選択することになった。このため2014年度の地学基礎の選択者数は、前学習指導要領における地学のそれに比べ約3.5倍の増加となり、国民の地学的リテラシー育成に関する教育環境に若干の改善傾向が見られるようになった。 この間、教育問題検討委員会では、次期学習指導要領改訂に備えて、望ましい高校地学教育のあり方を検討するため、過去2回の学習会(2012年12月)およびシンポジウム(2013年5月)を行い予備的な議論を行ってきたところである。 国民の地学的リテラシーを高めるには、さらに地学領域を学ぶ生徒数を増加させる必要があるが、それには高校地学教育が社会から何を要請されているかを見極め、それに相応しい内容を取り上げると共に、その内容を効果的に学習させるための教科・科目設定の検討が必要である。 本セッションでは、これまでの議論を踏まえて、高校地学の教科・科目設定について異なる観点に基づく3つの試案を提示する。また理科を専門としない立場の方からの地学教育への期待についての講演を参考にしながら、今後の方向性について議論を深める予定である。