日本地球惑星科学連合2014年大会

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[O-04_29PO1] 高校生によるポスター発表

2014年4月29日(火) 13:45 〜 15:15 3階ポスター会場 (3F)

高校生が気象、地震、地球環境、地質、太陽系などの地球惑星科学分野で行った学習・研究活動をポスター形式で発表します。 地球惑星科学分野の第一線の研究者と同じ会場で発表し、研究者と議論できる機会を提供します。2006年から開催しているパブリックセッションです。日本地球惑星科学連合の広報普及委員がコンビーナーです。

14:45 〜 15:15

[O04-P17] 静岡県磐田市太田川河口で発見された砂礫層は津波堆積物か その3

*鈴木 慧1、*杉山 知希1、*森 敬太1大橋 俊公1中村 祐哉1 (1.静岡県立磐田南高等学校)

キーワード:地質,岩石,化石

【概要】
静岡県磐田市太田川河口付近で,白鳳地震(684年)と永長地震(1096年)の津波堆積物の間に砂層を発見した.この砂層は太田川に近いことから洪水堆積物の可能性も高い.そこで,これを確かめる研究を行った.
方法は砂層を現在や過去の遠州灘海浜砂,太田川河床砂と比較した. 
この結果,砂層は,現在の遠州灘の海浜砂や古浜堤の砂と特徴が一致したため,津波堆積物である.堆積年代は,包含する木片のC14年代値や火山灰より,9世紀後半を示す.以上からこの砂層は仁和地震(887年)による津波堆積物である.仁和地震による津波堆積物は東海地域では初めての発見であり,これにより歴史地震の繰り返しを地質学的に証明できた.