14:45 〜 15:15
[O04-P67] 台風の積乱雲が風速に及ぼす影響
キーワード:気象
【概要】
2012年夏、沖縄本島を3つの台風が直撃した。暴風について最大級の警戒を呼びかけた最初の台風は風速が弱く、3つ目の台風の方が風速が強く被害も甚大であった。風速が大きく異なった原因を調べるために、同じ気圧傾度での風速を比較した。その結果、「風速が強い(弱い)ときには下流(上流)に積乱雲がある」という仮説が得られた。その仮説を、風速計に向けて、台風の風と見立てて扇風機で風を送り、積乱雲の上昇気流に見立てて風を掃除機で上に吸い上げるモデル実験で検証した。上昇流の下での風速変化の様子から、上昇流の下に形成された低圧部の気圧傾度力が風速を変化させていることが分かった。
2012年夏、沖縄本島を3つの台風が直撃した。暴風について最大級の警戒を呼びかけた最初の台風は風速が弱く、3つ目の台風の方が風速が強く被害も甚大であった。風速が大きく異なった原因を調べるために、同じ気圧傾度での風速を比較した。その結果、「風速が強い(弱い)ときには下流(上流)に積乱雲がある」という仮説が得られた。その仮説を、風速計に向けて、台風の風と見立てて扇風機で風を送り、積乱雲の上昇気流に見立てて風を掃除機で上に吸い上げるモデル実験で検証した。上昇流の下での風速変化の様子から、上昇流の下に形成された低圧部の気圧傾度力が風速を変化させていることが分かった。