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[PEM04-P03] あけぼの衛星を用いた内部磁気圏EMIC波動の統計解析
キーワード:電磁イオンサイクロトロン, EMIC波動, 統計解析, 内部磁気圏
内部磁気圏で観測される電磁イオンサイクロトロン(EMIC)波動は、リングカレントイオンおよび放射線帯の相対論的電子のピッチ角散乱を引き起こす。CRRESやTHEMIS、AMPTE衛星等によって、EMIC波動の空間分布は研究されてきたが、緯度方向の分布についての研究はほとんどされていない。本研究はこれまで、1989年から内部磁気圏を観測しているAkebono衛星の大量のデータにたいして、EMIC波動を自動的に抽出するアルゴリズムを開発し、EMIC波動分布を調査することで、プラズマ圏内部でもEMIC波動が定常的に発生することを明らかにした。現在、このEMICイベントのデータベースを基に、EMIC波動発生時に同時観測した密度データを用いて、プラズマ周波数と電子サイクロトロン周波数の割合fp/fcと、イオンの共鳴エネルギーについての解析を行っている。本発表では、2太陽活動周期におけるEMIC波動の空間分布の変化、および観測されたEMIC波動と共鳴するイオンエネルギー等の考察を行った結果について報告する。