日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(ポスター発表)

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM08_2PO1] Space Weather and Space Climate

2014年5月2日(金) 16:15 〜 17:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*片岡 龍峰(国立極地研究所)、海老原 祐輔(京都大学生存圏研究所)、草野 完也(名古屋大学太陽地球環境研究所)、清水 敏文(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、三好 由純(名古屋大学太陽地球環境研究所)、浅井 歩(京都大学宇宙総合学研究ユニット)、佐藤 達彦(日本原子力研究開発機構)、陣 英克(情報通信研究機構)、伊藤 公紀(横浜国立大学大学院工学研究院)、宮原 ひろ子(武蔵野美術大学造形学部)

16:15 〜 17:30

[PEM08-P02] 宇宙飛行士の放射線被ばく管理運用

*松村 智英美1佐藤 勝1金子 祐樹1緒方 克彦1 (1.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:宇宙飛行士, 被ばく管理, 宇宙放射線被ばく

地上から約400km上空を飛行する有人宇宙施設である宇宙国際ステーション(International Space Station;ISS)では、宇宙放射線により人体被ばくし、その量は一日で約0.5~1mSv(地上の約半年分)におよぶ。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、宇宙放射線等による健康への影響を最小限に抑えるために、ISSに参加する各機関と協力し、宇宙放射線被ばく管理運用を行っている。
特に日本人宇宙飛行士のISS搭乗中の被ばく管理運用においては、変動する宇宙環境に即時の対応が必要となるため、宇宙環境監視と宇宙天気予報による情報取得は必須である。現在行っているExpedition 38/39の被ばく管理運用において、JAXAとして初めてContingency(国際的なFlight Ruleに基づく)を経験した。この経験では、宇宙環境情報の必要性を再認識した。
本発表では、宇宙放射線被ばく管理運用の概要と現状について紹介する。