日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(ポスター発表)

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM08_2PO1] Space Weather and Space Climate

2014年5月2日(金) 16:15 〜 17:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*片岡 龍峰(国立極地研究所)、海老原 祐輔(京都大学生存圏研究所)、草野 完也(名古屋大学太陽地球環境研究所)、清水 敏文(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、三好 由純(名古屋大学太陽地球環境研究所)、浅井 歩(京都大学宇宙総合学研究ユニット)、佐藤 達彦(日本原子力研究開発機構)、陣 英克(情報通信研究機構)、伊藤 公紀(横浜国立大学大学院工学研究院)、宮原 ひろ子(武蔵野美術大学造形学部)

16:15 〜 17:30

[PEM08-P04] 宇宙放射線によるあけぼの太陽電池劣化と温度変動の効果

*三宅 亙1三好 由純2松岡 彩子3 (1.東海大工、2.名古屋大学太陽地球環境研究所、3.宇宙科学研究所)

キーワード:あけぼの衛星, プロトン放射線帯

衛星の太陽電池は、宇宙空間の放射線などにより劣化し出力が低下していく。今までの研究から、あけぼの衛星の太陽電池出力の低下は、衛星が浴びる放射線帯プロトンのフラックス量と、良く対応していることが確認されてきた。その対応関係を利用して、プロトン放射線帯の中心部を含めたフラックスの分布のモニターとして利用できることが示されてきた。このプロトン放射線帯との関連は、衛星打ち上げの1989年から1996年まで追跡可能であるが、その後は、対応関係は判然とはしていない。今までの研究からは、劣化が進行した結果として、温度変動の効果がより顕著に現れるようになったことがその原因であると、推測されている。放射線帯のモニターとしての利用をより推し進めるためには、この温度効果を定量的に把握し、放射線だけによる変動を精度よく抽出することが必要である。残念ながら太陽電池の温度センサーは1991年に異常となり、それ以降は太陽電池の温度を直接に知ることはできない。そこで、本研究では1989年から1991年までのデータを使い、衛星の他の表面部位の温度から、太陽電池の温度を推定・算出することを試みている。ここで確立された手法により、直接測定された太陽電池温度が存在しない1991年以降において、推定・算出された温度と太陽電池出力値を対応させ、その対応関係の経年変化から、放射線帯プロトンフラックスによる劣化成分を抽出する試みを報告する。