16:15 〜 17:30
[PEM08-P08] 日月振動の気候影響について
キーワード:日月振動, 北極振動, 太陽風, 気候
我々はこれまで、太陽風と気温の密接な関係を示し、さらに北極振動の関与を示唆してきた。一方で、日月振動と北極振動の繋がりを示唆する研究がある[1]。
このように、太陽と月の気候影響を調べることは、重要である。
最近、カナダのウサギ個体数が示す日月振動周期に対して、興味深い機構が提案された[2]。月の位置によって宇宙線強度が変調され、大気のイオン化率が変化し、それがウサギの食糧である植物の活性変化に繋がる、というものである。
この機構が示唆するように、太陽と月の気候影響は独立でなく、結合している可能性がある。従って、太陽風の気候影響を考える上でも、月の寄与を考慮することは有意義であろう。ここでは、両因子の寄与をどのように解析するのが適当であるかを探る。
1) Renato Ramos da Silva and Roni Avissar, The impacts of the Luni-Solar oscillation on the Arctic oscillation, Geophys. Res. Lett., VOL. 32, L22703 (2005)
2) Vidar Selas, Linking ‘10-year’ herbivore cycles to the lunisolar oscillation: the cosmic ray hypothesis, Oikos, Volume 123, 194?202 (2014)
このように、太陽と月の気候影響を調べることは、重要である。
最近、カナダのウサギ個体数が示す日月振動周期に対して、興味深い機構が提案された[2]。月の位置によって宇宙線強度が変調され、大気のイオン化率が変化し、それがウサギの食糧である植物の活性変化に繋がる、というものである。
この機構が示唆するように、太陽と月の気候影響は独立でなく、結合している可能性がある。従って、太陽風の気候影響を考える上でも、月の寄与を考慮することは有意義であろう。ここでは、両因子の寄与をどのように解析するのが適当であるかを探る。
1) Renato Ramos da Silva and Roni Avissar, The impacts of the Luni-Solar oscillation on the Arctic oscillation, Geophys. Res. Lett., VOL. 32, L22703 (2005)
2) Vidar Selas, Linking ‘10-year’ herbivore cycles to the lunisolar oscillation: the cosmic ray hypothesis, Oikos, Volume 123, 194?202 (2014)