日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM09_28PM1] VarSITI - Variability of the Sun and Its Terrestrial Impact

2014年4月28日(月) 14:15 〜 16:00 211 (2F)

コンビーナ:*塩川 和夫(名古屋大学太陽地球環境研究所)、坂尾 太郎(独立行政法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 太陽系科学研究系)、廣岡 俊彦(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)、座長:片岡 龍峰(国立極地研究所)、大塚 雄一(名古屋大学太陽地球環境研究所)

14:30 〜 14:45

[PEM09-16] VarSITIにおけるICSU世界データシステム(WDS)の役割

*渡辺 堯1 (1.名古屋大学太陽地球環境研究所)

キーワード:VarSITI, データベース, 国際連携, 学際連携

VarSITIがカバーする太陽から地球大気までの領域の研究は学際科学の典型例であり、様々な領域における観測データや研究情報を共有するメカニズムの構築が重要である。ICSU(国際科学連合)は早くからこのテーマに取り組んでおり、1957-58年に実施された国際地球観測年(IGY)において、World Data Center (WDC)とFederation of Astronomical and Geophysical data-analysis Services (FAGS)を発足させ、Full and Open Access のポリシーのもとで、半世紀にわたって活動を続けて来た。これらの実績をもとに、ICSUは2008年に、それまでカバーしてきた地球科学系分野に留まらず、社会系科学までを視野に入れた広範囲のデータ活動を行うため、World Data System (WDS) を発足させた。データセンター等、WDSに所属するメンバーの多くはWDCやFAGSの流れを汲んでおり、観測データや研究情報の国際共有に向けた、WDSとVarSTITとの連携は非常に重要である。特に我が国はWDSの国際プログラムオフィス(WDS-IPO)の設置国であるため、WDSを軸とした国内データ活動の充実と国際展開への環境整備が、強く望まれる。