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[PEM09-16] VarSITIにおけるICSU世界データシステム(WDS)の役割
キーワード:VarSITI, データベース, 国際連携, 学際連携
VarSITIがカバーする太陽から地球大気までの領域の研究は学際科学の典型例であり、様々な領域における観測データや研究情報を共有するメカニズムの構築が重要である。ICSU(国際科学連合)は早くからこのテーマに取り組んでおり、1957-58年に実施された国際地球観測年(IGY)において、World Data Center (WDC)とFederation of Astronomical and Geophysical data-analysis Services (FAGS)を発足させ、Full and Open Access のポリシーのもとで、半世紀にわたって活動を続けて来た。これらの実績をもとに、ICSUは2008年に、それまでカバーしてきた地球科学系分野に留まらず、社会系科学までを視野に入れた広範囲のデータ活動を行うため、World Data System (WDS) を発足させた。データセンター等、WDSに所属するメンバーの多くはWDCやFAGSの流れを汲んでおり、観測データや研究情報の国際共有に向けた、WDSとVarSTITとの連携は非常に重要である。特に我が国はWDSの国際プログラムオフィス(WDS-IPO)の設置国であるため、WDSを軸とした国内データ活動の充実と国際展開への環境整備が、強く望まれる。