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[PEM28-19] サブストームに伴う磁気圏尾部の磁気リコネクションとオーロラオンセットアークの形成のタイミング
キーワード:サブストーム, オーロラオンセットアーク, 磁気圏尾部, 磁気リコネクション, プラズモイド, GEMSIS
本研究では、サブストーム開始時に磁気圏近尾部で発生する磁気リコネクションとオーロラオンセットアークの形成のタイミングについて、THEMIS衛星と地上全天カメラのデータを用いて事例解析を行った。THEMIS地上全天カメラは、オーロラを広範囲にわたって、これまでの衛星搭載のカメラよりも高い時間空間分解能で観測している。そのため、従来よりも詳細にオーロラの発展のタイミングを調べることができる。オーロラオンセットアークは、出現し、増光し始めてから数分後に大きく渦巻き始める。さらに数分後に極方向に拡大する。磁気圏近尾部のプラズモイドの観測から磁気リコネクションがどの時点で発生するかを調べたところ、磁気リコネクションは、X〜-20 Re付近で、オーロラオンセットアークの出現の少なくとも1-3分前に始まることがわかった。この結果から、磁気リコネクションがオーロラオンセットアークの形成に何らかの役割を果たしていることが示唆される。