日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM31_1PM2] プラズマ宇宙:原子分子過程,ダスト,弱電離,プラズマ応用

2014年5月1日(木) 16:15 〜 17:30 503 (5F)

コンビーナ:*松清 修一(九州大学大学院総合理工学研究院流体環境理工学部門)、犬塚 修一郎(名古屋大学大学院理学研究科)、座長:犬塚 修一郎(名古屋大学大学院理学研究科)

17:15 〜 17:30

[PEM31-07] 異径微粒子含有高周波プラズマにおける構造と運動の観察

*三重野 哲1増田 理沙2盛林 高志2林 康明3 (1.静岡大学・院・創造科学技術、2.静岡大学・理学部、3.京都工芸繊維大学・院・工)

キーワード:微粒子プラズマ, 異径分布, 構造形成, 惑星運動, 自転, ダストプラズマ

複雑系研究と関係して、微粒子プラズマは多くの研究者により研究されている。 [1, 2] ここでは、異径粒子分布を持つ微粒子を含むプラズマを高周波アルゴン内に作り、研究を行っている。そして、新規現象を探索している。直径150 mm、高さ150mmの円柱型ステンレス容器内に2つの円板電極と1つのリング電極が置かれている。高周波プラズマは、10-13 PaのArガス中で、270-290 Vrmsの高周波電圧を上下電極に加えて作られる。リング電極は、粒子閉じ込めの為、下電極の上に置かれる。用いた微粒子は、炭化シリコン (直径約8 um)、窒化シリコン(直径約8 um)、短い麻(直径約25um、長さ10-1500 um)で、上方のダストボックスから供給される。顕微高速カメラ(SELMIC LWD100) とビデオカメラで、個々の微粒子運動と集団運動が記録される。図1は、放電電圧Vd= 280 Vrms、放電電流Id= 0.2 Arms、Ar圧力13 Pa において作られた、円板状微粒子雲である。図2は、SiC粒子粒子の軌跡であり、周期約0.07 sで惑星型運動を行っている。短い麻の場合、自転運動や惑星型運動が観測された。これらの運動は、ダスト音波振動で励起されると考えている。[1] Y. Hayashi, K. Tachibana, J. Vac. Sci. Technol. A 14 (2) (1996) 506.[2] H. Thomas, G.E. Morfill, V. Demmel, Phys. Rev. Lett. 73 (1994) 652.