18:15 〜 19:30
[PEM37-P09] MESSENGER 探査機を用いた水星磁気圏プラズマシートの厚さ見積もり:惑星間空間磁場に対する応答
キーワード:メッセンジャー, 水星磁気圏, プラズマシート, プラズマ流, サブストーム
今までに水星磁気圏に到達した探査機は,1974 年から2 年間探査を行ったNASA の
Mariner10 と2011 年に水星周回軌道に投入されたNASA のMESSENGER の2 機のみである.Mariner10 のスイングバイの観測データより,水星磁気圏の存在が示されたが,磁気圏内部の定量的な理解はされていない.本研究では,MESSENGER の磁場データを用いて,惑星空間磁場(IMF) に対応した水星磁気圏プラズマシートの厚みとプラズマシート内の磁場変動を調べた.また,プラズマシート観測前後のIMF を用いて,プラズマシート観測時のIMF を推定した.この結果,IMF が北向きの場合は,厚さが0.12-0.19 RM(水星半径),IMF が南向きの場合は,厚さが0.02-0.08 RM で,IMF南向きでプラズマシートが薄くなることが分かった.さらにIMF が南向き,北向きに限らず,プラズマシート内では,プラズマ流に伴って見られる磁場の突発的な変化が確認された.得られた結果に基づいて、水星磁気圏でのサブストーム現象について議論を行う.
Mariner10 と2011 年に水星周回軌道に投入されたNASA のMESSENGER の2 機のみである.Mariner10 のスイングバイの観測データより,水星磁気圏の存在が示されたが,磁気圏内部の定量的な理解はされていない.本研究では,MESSENGER の磁場データを用いて,惑星空間磁場(IMF) に対応した水星磁気圏プラズマシートの厚みとプラズマシート内の磁場変動を調べた.また,プラズマシート観測前後のIMF を用いて,プラズマシート観測時のIMF を推定した.この結果,IMF が北向きの場合は,厚さが0.12-0.19 RM(水星半径),IMF が南向きの場合は,厚さが0.02-0.08 RM で,IMF南向きでプラズマシートが薄くなることが分かった.さらにIMF が南向き,北向きに限らず,プラズマシート内では,プラズマ流に伴って見られる磁場の突発的な変化が確認された.得られた結果に基づいて、水星磁気圏でのサブストーム現象について議論を行う.