12:30 〜 12:45
[PPS21-P03_PG] 大型レーダー流星ヘッドエコー観測による太陽系ダスト軌道の統計的分布
ポスター講演3分口頭発表枠
キーワード:流星, ダスト, メテオロイド, 彗星, 小惑星, MUレーダー
メテオロイド(流星)が超高速で大気突入すると、高度約70-130kmにおいて流星物質のアブレーションによりプラズマが形成さる。特に、流星ヘッドプラズマから反射される電波を流星ヘッドエコーという。我々は、京都大学生存圏研究所・信楽MUレーダー(東経136.10度、北緯34.85度)を用いた、流星ヘッドエコー観測を実施した。MUレーダーにより、2009年以降、流星の経路と惑星間軌道が継続的に導出されてきた。2014年1月現在、約12万個の流星軌道が高精度で求まっている。典型的な軌道決定誤差は、速度で0.3 km/s、軌道長半径で 0.1 AUと非常に小さな誤差である。これまで、このような高精度で膨大な数の流星軌道が通年を通して観測されたことはない。我々は、このデータベースの統計解析から得られた軌道分布、母天体彗星・小惑星との関連などについて報告する。