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[SCG63-02] 台湾南西部に湧出する温泉の化学的性質について
キーワード:台湾, 温泉
台湾はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界をなすマニラ海溝と琉球トラフの接合点に位置し,東部ではフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいる一方で,台湾西部ではマニラ海溝においてユーラシアプレートがフィリピン海プレートの下に沈み込んでいる.このプレート境界は台湾南部の高雄市の付近で地上に乗り上げており,以北ではプレート境界が活断層として地表に現れている.多くの断層が北東-南西方向に発達しており,これらの断層からは多くの温泉が湧出し,特に南部の高雄県においては泥火山も見られる(浜田ほか,2009).その中で本研究では台湾南西部,台南市や嘉義県に湧出する温泉に着目した.台湾西部ではプレート境界が陸上に活断層として表れており,この断層の東側20 km付近に列状に34~70℃の温泉が分布している.これらの温泉から採取された温泉水について各種化学分析を行った.本発表ではこれらの結果を報告する.