日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD22_1PO1] 重力・ジオイド

2014年5月1日(木) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*今西 祐一(東京大学地震研究所)、松本 晃治(国立天文台RISE月惑星探査検討室)

18:15 〜 19:30

[SGD22-P03] iGrav10超伝導重力計とFG5/217絶対重力計の並行測定

*杉原 光彦1名和 一成1宮川 歩夢1 (1.産総研)

キーワード:超伝導重力計, iGrav, 絶対重力計, FG5, 並行測定

我々はテキサス州ファンズワースCO2-EORサイトで超伝導重力計iGravによる連続測定を実施している.2013年12月に測定を再開後,想定よりも大きい線形減少が認められた(レートは1日0.4マイクロガルの減少).12月中旬と1月中旬にFG5による並行測定を実施した.その結果,絶対重力値は+1+-2であることがわかり,iGravに線形ドリフトが生じていたことが判明した.その後,リセット操作を行い,iGravの状況を改善させることができた.現場で超伝導重力測定を行う場合は,このようにドリフトか信号かを判断しかねる場合がある.SGとAGの並行測定の意義が確認できたが,iGravの通常のドリフトレートは一カ月で0.5マイクロガルなので,それを絶対重力計との並行測定で確かめるには約半年を要することになる.こうした場合にはもう1台,機動的に使用できる超伝導重力計があれば,それによって短期間の並行測定を行って確認する方法があるだろう.ファンズワースではこのようなSG-SG並行測定を年内に実施する予定である.本研究は,経済産業省からの委託研究「平成25年度二酸化炭素回収・貯蔵安全性評価技術開発事業(弾性波探査を補完するCO2挙動評価技術の開発)」の一部として実施した.