日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GL 地質学

[S-GL42_29AM1] 地球年代学・同位体地球科学

2014年4月29日(火) 09:00 〜 10:45 419 (4F)

コンビーナ:*田上 高広(京都大学大学院理学研究科)、佐野 有司(東京大学大気海洋研究所海洋地球システム研究系)、座長:田上 高広(京都大学大学院理学研究科)、佐野 有司(東京大学大気海洋研究所海洋地球システム研究系)

09:00 〜 09:30

[SGL42-01] IntCal13は何が画期的なのか

*中川 毅1SG06 プロジェクト メンバー一同 1 (1.ニューカッスル大学地理学教室)

キーワード:IntCal13, 放射性炭素年代測定, 放射性炭素年代較正, 年縞堆積物, 水月湖, 海洋リザーバー効果

放射性炭素年代が較正を必要とすることは広く認識されている。世界のいくつかの研究グループが較正モデルを提案しているが、その中でもっとも広範に用いられているのはIntCalと呼ばれるモデルである。IntCalは1998年に最初のバージョンが公表され(IntCal98)、その後2004年(IntCal04)、2009年(IntCal09)と改訂を重ねてきた。だが2013年に公表された最新版のIntCal13は、それまでのIntCalとは大きく一線を画す画期的なモデルであると評価されている。いったいIntCal13の何が特別であるのか、またIntCal13とそれ以前のデータセットとの比較から何が明らかになったのか、主として放射性炭素年代測定の専門家以外を対象として概説する。